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『アイス・ジョーズ』 (2013/カナダ)

   ↑  2016/05/24 (火)  カテゴリー: アクション、パニック




アイス・ジョーズ [DVD]




●原題:AVALANCHE SHARKS
●監督:スコット・ホイーラー
●出演:アレクサンダー・メンデラック、ケイト・ノタ、エミリー・アディソン、ベンジャミン・イースターデイ、エリック・スコット・ウッズ、リチャード・グリーソン、ジーナ・ホールデン、ジャック・カリソン、エイミー・ニン 他
●スプリング・シーズンを迎えたマンモス・マウンテンでスキー客が次々と失踪。山に伝わる伝説の怪物「スカッカム」の仕業なのか!? 惨劇は続き、ついに姿を現したモンスター。それは雪の中を猛スピードで泳ぎ、地上の獲物に喰らいつく獰猛な人喰いザメ【スノー・シャーク】だった。神出鬼没のハンターに襲われ、大パニックに陥るスキー場。保安官のアダムや海兵隊員のウェイドは決死の戦いを挑むが、不死身の化物を倒す手段はない・・・!






雪の下から現れたサメがガブー!っとする映画です・・・・・


なぜか、スキーやスノボの滑降シーンはまるで専門PVかと思うほどメチャクチャ力を入れていて、どう見たって全体的に非常にバランスの悪い作品でして・・・・
(ちなみに撮影は、女性シネマトグラファーのIOANA VASILE)


この類の映画の"お約束"とも言える金髪巨乳のお姉さんたちもわらわら出てくるんですが、もう途中から全然区別がつかなくて。一体、誰がどの巨乳のお姉さんなのかさっぱりわからない。そしてなぜか、どうしてなのか、絶対に脱がない。1ミリたりとも脱がない!
(・・・私としては別にいいんですが)


若者たちがハメを外す→いつの間にか一人一人消えていく→それは恐ろしいモンスターの仕業→真実が明らかになると都合の悪い大人たちが事実を隠蔽→犠牲者が増える→正義の若者が死闘を繰り広げる→最後はエンディングで「ギャー!」と驚かす


【モンスターパニック映画】のド真ん中をいく、気持ちの良いほどオバカな物語でした。



逃げて逃げてー






この『アイス・ジョーズ』(原題は「雪崩鮫」)という作品を監督したスコット・ホイーラーという方は、前年作『ビーチ・シャーク』では【視覚効果スーパーバイザー】としてプロデューサーを兼任されていました。でも、ビーチ・シャークって・・・・。タイトル聞いただけでもちょっと圧されますがな。きっとシャークパニック系が好きな人には堪らないんだろうな。

この方、もともとは映像アーティスト出身なので、これまで数えきれないほど沢山の視覚効果満載B級映画を世に送り出してきた"実績"のある方なんですねー。

『アイス・ジョーズ』は、昨年の春、カリフォルニアのマンモスレイクで撮影したんだ。冬シーズンの終わりで心配もあったけれど、幸い天候や十分な雪に恵まれたよ。皆、この撮影で凍死するんじゃないかって恐怖もあったけど、幸いそうならなくて良かった。特にぼくたちは、ビキニ姿の女優たちを全編に渡って抱えていたからね
We shot “Avalanche Sharks” in Mammoth Lakes California last March. It was eating the end of the season so we got wonderful weather and luckily enough snow! Everyone had fears of freezing to death filming the movie, which fortunately didn't come to pass. Especially since we had some of the actresses in Bikinis for the whole movie.
【Scott Wheeler Q&A】


いや、そんな凍死の心配までして、雪山でビキニのお嬢さんたちを出す必要性は全くなかったと思います!全然!






でもこの映画の最も面白い点は、最後の最後にものすごい隠し玉を持ってきたところでしょう!


↑凄まじい愛想笑いで適当過ぎる「Yes, yes!」を繰り返す謎の日本人ヒロさん(笑)。この人、ただの光っている脇役だと思っていたら、最後にスゴイことをしてくれます。

そうかー、そうだったのか~と感心しながらこの映画を観終えました。そんな満足感があった自分がちょっと悔しかったり。なんだか負けた気がするのは気のせいかな?






実は、昨年観たSFスリラーの話題作『エクス・マキナ(原題:Ex Machina)』の日本公開が決まって以来、ここ最近はずっと最新の人工知能について調べたり読んだりしていました。AIの話題って1,2ヶ月もすると情報がどんどん進展していくので全然追いつかないんです。

だからね、この「おばか映画」にどれだけ癒されたことでしょうか(笑)。
意外とドキドキするんですよね。くるゾくるゾ・・・・ここでくるぞー!って。



はい、ガブー!っとね(笑)



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  2016/05/24 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『複製された男』 (2013/カナダ、スペイン) ※全力でネタバレしています!!

   ↑  2015/02/09 (月)  カテゴリー: サスペンス、ミステリー






複製された男 [ ジェイク・ギレンホール ]


●原題:ENEMY
●監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
●出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ 他
●大学の歴史講師アダムは、同僚から薦められた映画を鑑賞中に自分と瓜二つの俳優を発見し、取り憑かれたようにその俳優のことを調べ始める。やがて「アンソニー」という名前を突き止め、彼に会いに行くことに。二人は服装以外、後天的に出来た傷跡まですべてが同じだった。まったく同じもう一人の自分の存在に気づいてしまったアダムとアンソニー。彼らの運命は、互いの恋人と妻をも巻き込んで思いも寄らぬ方向へと向かっていくが・・・。、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説を映画化したサスペンス・ミステリー。




この映画は感想を書くというよりも、ネタバレ承知でそのままで誰かと「あれはこう思わない!?」と話をするのが一番面白い作品ではないかと思います。

邦題は『複製された男』というくらいなので、「これはきっとクローン系のお話だな!」とニラんで観始めてみたものの・・・、あまりに緊張感を煽る音楽が主人公の不安定さを意味不明なほど増幅させていく様はほぼホラー映画。で、「何で主人公はそんな行動に出るんだ!?」とか「悩むのはソッチの話かい!」と、完全に理解不能な展開となっていくんですよ。


しかも、これはSF系だったのか!?と脳内軌道修正したくなるような巨大蜘蛛が街に現れたりするので、最後の最後のカットなど思わず本当に「うわっ!!!」と声が出てしまいましたよ。ハズカシ~

で、結局意味不明のまま【第1回目鑑賞会】が私の中で終わり、精神的にヨロヨロしたまま公式サイト(現在は既に閉鎖されています)へ確認してきました。この公式サイトというのがですね、もう、あまりに丁寧な解説、というかみんなで全力でネタバレしていこう!という主旨になっていて逆にビックリしたくらいでしたが(笑)、観直す時の心構えをするのに大変参考になりました。





では、ここでこの映画を観る時に重要となるキーワードを、少しだけ挙げてみたいと思います。重要と言っても、私が勝手にそう感じただけですが。

映画『複製された男』の原題は「Enemy」であること。
英語圏でのキャッチコピーは "You can't escape Yourself!" 
主人公「アダム」が大学で繰り返し講義していた内容は、全体主義国家がいかにして民衆を支配するか?そしてそれが歴史上、何度も繰り返されているということ。

そして原作者のジョゼ・サラマーゴについて。
3歳の時(1926年)に彼の祖国であるポルトガルでクーデターが起き、軍事独裁政権が成立。この第一次共和国時代の崩壊という事件と共に、今度は1974年の民衆によるクーデターで独裁体制が崩壊するという大きな歴史のうねりを経験をしてきた人物。さらに、強烈な体制批判&怒涛の宗教批判を繰り広げた完全なまでの無神論者。そして映画ファンであれば、ジュリアン・ムーア主演の『ブラインドネス』の原作者であることもよく知られています。

ブラインドネス [ ジュリアン・ムーア ]

The Double: (Enemy)



因みに、この映画で最も印象的なモチーフである「蜘蛛」は原作には出てこないのだそう。


でも、映画では路面電車のケーブルは蜘蛛の巣に見え、激突した車のガラス窓はまるで蜘蛛の巣のようにひび割れ、街には巨大蜘蛛。妻のシャワールームの壁は蜘蛛の巣状に湯気がたちこめていましたよね。映画版オリジナルの存在であるこの「蜘蛛」を心理学的な見方より「縛り傷つける女性」「束縛する母親」と解釈できるとしたら・・・・
参考 ユング心理学における“蜘蛛”の解釈



※さぁ、それでは以下は『複製された男』のネタバレ、内容に深く関わります。
 未見の方やこれからこの映画を観よう!と思われる方はお控えいただくことを強くオススメいたします。





        ↓  かなりネタバレ注意  ↓

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  2015/02/09 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ゾンビーノ』 (2006/カナダ)

   ↑  2011/05/13 (金)  カテゴリー: コメディ


【DVD】ゾンビーノ デラックス版キャリー・アン・モス [GNBF-7430]


●原題:FIDO
●監督:アンドリュー・カリー
●出演:キャリー=アン・モス、ビリー・コノリー、ディラン・ベイカー、クサン・レイ、ヘンリー・ツェーニー、ティム・ブレイク・ネルソン 他
●過酷なゾンビ戦争に勝利した人間たちは、ゾムコン社が開発した「調教首輪」でゾンビを従順なペットとして飼い慣らすことに成功。一家に一体飼うようになった世の中では、少年ティミーの家でもママの希望でゾンビを飼うことに。いじめっ子から助けてもらったのをきっかけに、ティミーはゾンビに「ファイド」と名付けて友達になる。しかしある日、ファイドが隣人のお婆さんを食べてしまったことから、とんでもない事件が巻き起こっていく・・・!



キャッチコピーは「僕の家にもペットのゾンビがやって来た!少年とゾンビの触れ合いを描いたゾンビ・ファンタジー」(笑)! 陽光美しく輝く街並に、カラフルに並ぶ家々、クラシカルな装い。強いパパと優しいママ・・・
どこかの国の古き良き時代を思い起こさせるホームドラマ風の舞台をガッチリと活かした上で、不気味なゾンビを過酷に働かせまくるというギャップが本当にシュールすぎて、あぁもうこの映画大好き!ちゃんと50年代風のドラマのように、車のシーンでも景色をはめ込みにするなどの細やかな設定も素晴らしく、無駄に完成度が高くて思わず悶絶してしまいました。前から観たい観たいと思っていましたが、期待以上に楽しめて幸せ気分です。


妻を顧みない夫より、心の通い合う"お手伝いさんゾンビ"とダンスするママ

『マトリックス』シリーズの時にはバァさんかと思っていたキャリー=アン・モス(失礼)が、プラスチックケースのような作り物の世界の中で生き生きと輝いていて、これにはちょっと感動してしまいました。世間体を気にするママかと思いきや、一転、独特の視点を持つ我が子を信じて守る強さや、ゾンビを思いやる愛情深さ、間違っていると思うことに対して信念を曲げない一本気なところなど、彼女の持つ凛とした美しさが尚一層引き立てられて、マトリックスよりも断然色っぽく、またカッコよかったなぁ!

それに、曲者トッド・ソロンズ監督の名作『ハピネス』(1998/アメリカ映画)で、ド変態人の喜びと悲しみを見事に演じて度肝を抜いてくれたディラン・ベイカーが、またまたパパ役として登場。期待を裏切らない"怪演"を見せてくれました(車の中でバンビちゃんみたいに可愛い男の子と二人きりになるシーンを見ると、反射的にビビってしまいます・・・)。世間的に"女々しい"と言われることに対して、痛々しいほど虚勢を張って自滅していく男性の役が本当に似合っている俳優さんで、彼の非日常的な雰囲気(というか"顔")が、この映画のフィクション性とピッタリ合っていて、マイナスオーラ全開。素晴らしかったです。





お散歩する時は、首に紐をかけましょう!

でもこの映画、現代社会に対する皮肉なんかがピリッと効いていて(意外と子育てなんかについても!)、おまけにゾンビという「死人の生き返り」と共存しながら、キリスト教の教えを何となく定着させているところなども堪らなく興味深かったです。

例えば、他の子供や大人たちと違って「ゾンビを飼い馴らした社会」に疑問を持っているティミー君は、単なる労働力としてしか扱われないゾンビに対して人間(?)性を感じるなど、この映画の世界では相当の変わり者。一見美しく整えられたこの世の中が、実は不都合なものを排除して無理やり作ったものだという、人間の身勝手さ、傲慢さ、欺瞞なんかを子供ながらに薄々感じているからなんですよね。

以下は、大好きな家政婦ゾンビのファイドを心配するティミー君がママとする会話です。

「人間が死んでゾンビになったら、それは完全には死んでいないってこと?」
「えぇ、完全にはね。例えるなら・・・天国に行く前の"苦行"みたいな感じじゃない?」
「じゃあ、ゾンビは罪人なの?」
「人間はみんな罪をおかすわ。でも神様は私たちを愛してくださる」
「神様はゾンビも愛してる?人を殺しても?」
「それは・・・・ゾンビが人を殺すのは、そういう性質だからよ」
「じゃあ、ゾンビのせいじゃないの?」
「ママはそう思うわ」


何でもないようにサラッと交わされた会話でしたが、私はここでガーン!ときてしまいました。子どもって、大人が作った世の中の仕組みに対する矛盾を、こんな風に考えて一人悩んだりするものです。おまけに、それを素直に周囲の人に聞いてみようものなら「馬鹿げている」「そんなことは考えなくていい」と一蹴されたりします。ティミー君のパパや、ゾムコン社のボトムズさん。それからボーイスカウトで"洗脳"されている学校の友達・・・このあたり、いい皮肉の効かせ方ですよね(笑)。でも、強い"マトリックス"ママだけは、ティミー君の疑問にちゃんと向き合い、ひとつひとつ丁寧に答えていってあげていました。ティミー君、話を聞いてもらえてすごく嬉しそう!





隣家のゾンビのタミーちゃんを心から愛しているミスター・テオポリスさん(これまた怪演!)や、ティミーと同じ感覚を持っているシンディちゃんたちには【幸せな結末】が待っていますが、世に中の矛盾に気づこうとしなかったパパや「ゾンビに情けを持ったらいけない」と言っていたボトムズさんの行く末が・・・(笑)。最後の最後まで、この映画は世の仕組みを嘲弄しているところが男前でした。カナダ映画、もっと応援したいなぁ。

そうそう、『ゾンビーノ』という思わず二流ゾンビ映画を彷彿とさせるようなこの邦題も、映画の味をうまく活かしていて面白いですよね!私は好きでした。

ゾンビーノ@映画生活



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  2011/05/13 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit
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