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『マルタのやさしい刺繍』 (2006/スイス)

   ↑  2010/09/18 (土)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ
8月鑑賞映画memo第6弾 『マルタのやさしい刺繍』




[DVD] マルタのやさしい刺繍


●原題:DIE HERBSTZEITLOSEN / LATE BLOOMERS
●監督:ベティナ・オベルリ
●出演:シュテファニー・グラーザー、ハイジ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デューリンガー、モニカ・グブザー 他
●スイスの小さな村、トループ村。夫に先立たれ、生きる意欲を持てずにただ漫然と毎日をやり過ごす80歳のマルタ。そんなある日、彼女はふとしたきっかけから、若い頃に抱いた夢のことを思い出す。それは、自分でデザインして刺繍したランジェリーの店を開くこと。そして、ふさぎがちな彼女を心配していた友人たちの後押しで、もう一度夢に向かって動き出すマルタだったが・・・。



コレ、「スイスの可愛いおばあちゃん」のハートウォーミングなお話、と勝手に予想していましたが、意外や意外「保守的な地方の老人問題」というダークフォースにやられてしまいました。一見美しく見えるスイスの山村にも、老老介護だとか保守層の教会だとか、色々と住み難さはあるもんですねぇ。自分の夢を叶えるために頑張るマルタおばあちゃんに対して、息子さんやら村の実力者やらご近所の方々が「ひぇー」と思うようなエグい意地悪をしてきます。スイス人てば怖いですわ(笑)。


それと、細かいことを言う姑のようで申し訳ないですが、マルタの売り出すランジェリーというのが、ペローンとしたナイロン生地の結構大雑把な感じのデザインで「こ、これに注文が殺到か!?」とビックリしました(笑)。そりゃマルタの刺繍に価値があるんでしょうけれど、あまりその辺も刺繍の細やかな美しさみたいなものもあまりクローズアップされていなかったような・・・。ネットにupしてすぐに話題になるのもね、ちょっとトントン拍子過ぎたかな。



なーんて意地悪なことを書いていますが、おばあちゃんたちが知恵を出し合って頑張るたびに「負けるなー!がんばれー!」と自分もムキになって応援してしまったくらい力が入りました。年齢を重ねた上で新しいことにチャレンジしたり新しい価値観を受け入れるというのは、自分が思っている以上に難しいものだと(もう既に)私は思っています。頑固だけれど柔軟さもあり、チャーミングで好奇心が強く、まだまだ物事を面白い!と感じられる若い心を持ったこのおばあちゃんたち。つくづく、皺やらシミやらタルミなんかも増えますけれども、女どうし年をとっていくのもいいものだなと思いました。



因みに原題「Die Herbstzeitlosen」はコルチカム(イヌサフラン)というユリ科の植物の名前。イヌサフランの球根や葉には有毒成分であるコルヒチンが存在するので、誤って食べてしまうと命の危険もあるのです。一方、その花言葉は「永続」「頑固」「楽しい思い出」「悔いなき青春」「華やかな美しさ」 などなど・・・・。温かさの中にピリっとくる毒を持った面白い映画でした。


memo
■スイスは、スイスドイツ語、フランス語、イタリア語、インド・ヨーロッパ語系のロマンシュ語など多くの言葉が存在するため、なかなか映画が大ヒットに繋がりにくい国。しかし本作は小さな劇場での公開にも関わらず、多くの観客の共感を得て、同年公開のハリウッド超大作(ダヴィンチ・コード、パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト)を次々と抜き、堂々の動員数No.1に輝くなどの社会現象を起こした。

■監督は弱冠35歳の新鋭女性監督、ベティナ・オベルリ。『ファーゴ』『レザボアドッグス』のスティーヴ・ブシェミのもとで撮影技術を学んだ彼女は、本作では、エメンタール地方に住む自身の祖母の生活からヒントを得て、小さなコミュニティーが抱える問題を風刺しながらも、心あたたまる力強い作品を見事に描いた。

■主演はスイスの“グレート・レディ”こと、本国では誰もが知っているお茶の間の人気女優シュテファニー・グラーザー。88歳となる彼女は意外にも本作がスクリーン初主演。そんなシュテファニーのチャーミングな演技はスイス映画賞主演女優賞にノミネートされるなど、本国で高く評価された。

(『マルタのやさしい刺繍』公式HPより抜粋)

マルタのやさしい刺繍@映画生活



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  2010/09/18 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit
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