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まもなく5月!といえば【イタリア映画祭】です!

   ↑  2017/04/28 (金)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・
イタリア映画祭2017 公式サイト

毎年ゴールデンウィーク中に有楽町で開催されるイタリア映画祭
残念ながら今は行けませんが、でも独身時代は私のGW恒例行事となっていたものでした。なので、毎年この時期になると行けないとは分かっていてもなんだかちょっとソワソワしてしまうんですよね。


映画祭ってね、大好きなんです。


今まで短編映画やデジタルシネマ、中東映画など様々な映画祭に足を運びましたが、そこに集まってくる人たちの情熱というか、映画愛なんかでムンムンするある種のオタク的雰囲気も大好きですし(笑)、今現在作られている映画作品なので新しい空気を直に感じることが出来るのも素敵ですよね。それに、映画監督や出演俳優などのトークセッションがあったりして!これがもう、わたくしの興奮度マックスの要素となったりします!





そういえば以前【イタリア映画祭】の座談会で、来日された映画監督が開口一番、

「こんなに素敵な陽気の休日に、こんなに沢山の方がわざわざ真っ暗な映映画館に来て下さるなんてビックリです、わっはっは!」

みたいなことを仰ったら、私のすぐ横に座ってらしたイタリア人と思われるご婦人が

「あなたね、そんな事言ってるからイタリア映画界がどんどん廃れるのよ!日本人の方がイタリア映画をそれだけ愛しているのか理解しなさい!」

とバチーンと意見されて会場苦笑い・・・ということがありました(笑)。

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で、「この中で『自転車泥棒』をご覧になったことのある方、挙手お願いします」という監督さんに対して、会場のほぼ全員が手を挙げるという事態にステージ上の監督&若手俳優さんたちも驚く驚く!ま、だってね、緑眩しいこんなに素敵なシーズンにわざわざ暗闇にやってくるのは、相当なイタリア映画好きに決まってますからね(笑)。日本人全員が1948年の『自転車泥棒』観ているわけではありませんもんね!








そうそう、【イタリア映画祭】と言えばもう一つ、私には忘れられない思い出があるんですよ!

ある年のこと。
6時間6分にも及ぶ長編映画『輝ける青春』上映にあわせて、主演のルイジ・ロ・カーショさんが来日していました。イタリア映画批評家協会賞でも作品賞など7部門を受賞した大作です。←関係ないですけど、私はクッション持参しましたよ!6時間ですもん(笑)。

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映画は途中インターミッションを挟んだ【前・後編】という二部上映だったのですが、その休憩中に事件は起こったのであります・・・・・・

私は一人になれる誰もいない廊下を見つけたので、そこで前編のまるで嵐のようなイタリア史と家族の物語に圧倒されたまま、映画を思い返してその世界観に浸っておりました。

と、その時!
私が寄りかかっていた壁のすぐ横の扉がパカっと開いたかと思うと、なななんと先ほどまでスクリーンの中にいた顔の人がヒョッコリ顔を出したのです。そしてすぐに「あれ?」という顔をして「Scusi(ごめんなさい)」と恥ずかしそうに言ったかと思うと、あっという間にドアの後ろの人に引っ張られたのか苦笑いしたまま扉の中へと消えて行ってしまいました・・・・・(ドアを間違えた!とかなんとかゴチャゴチャ聞こえていましたが笑)


今のってなんなのぉぉーーーーーーーーーーーーーーーっっ!?

そう、私のわずか数センチの所から顔を出した人、それは、今観ていた映画で主演していたルイジ・ロ・カーショさんご本人だったのです。ヒエェェェ~ですよ。人間ってあまりに驚くと本当に何が起こったのか理解できないものですね。後編の開演時間になったのですが、私はもうヨロヨロ状態。後編始まっても暫くはアタマの中真っ白でした(笑)。



上映後には、当時勉強していた大事なイタリア語のテキストにサインを頂くことができました(左側)。私の名前やらメモがあるのでその辺りはぼかしてございます。

右側の方はですね、同じ『輝ける青春』や『夜よ、こんにちは』でロ・カーショと共演し、翌年には『愛はふたたび』で主演し来日した女優マヤ・サンサさんのサインです。



幸運にも私は2年連続でそれぞれ会場でサインを頂き、少しだけ話をすることができました。お二人とも、とても控え目でシャイで物静かな雰囲気だったのが印象的でしたが、私のヘタなイタリア語に一生懸命耳を傾けけてお話してくださった優しくて温かな方でした。本当に良い思い出です。







日本では「イタリア映画」というと、ヴィスコンティやロッセリーニ、フェリーニ、デ・シーカ、パリゾーニ、ベルトルッチなどの有名監督やその俳優たち、セルジョ・レオーネに代表されるマカロニ・ウエスタン、ダリオ・アルジェントなどのホラー映画、近年ではロベルト・ベニーニやナンニ・モレッティ、そして何よりジュゼッペ・トルナトーレ監督の『ニュー・シネマ・パラダイス』が有名ですね。

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家の鍵 [DVD]

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シリアスで深みのある素晴らしいイタリア映画は近年でも数多く生み出されていますが、現実問題として、よほどのことがなければ日本のマーケットでは強力なプッシュもなく、単館上映でちょっとした話題になったままハリウッド映画などに圧されてフェードアウトする・・・というパターンが多いですもんね。

国内ではなかなかではお目にかかれない日本未公開作品を観るなら、やっぱり映画祭に足を運ぶしかないのでしょう!うーん、私は暫くの間、こっそりとチェックしておくだけにしておきましょうっと。楽しみはきっとまたいつか!



■この記事に関連する映画制作国、地域 : イタリア映画 

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  2017/04/28 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

今年も本当にありがとうございました

   ↑  2016/12/31 (土)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・
これまでほとんど意識したことがなかったのですが、年齢を重ねていくにつれ「訃報」というものが身近に感じられるようになりました。

どこそこの有名人が亡くなったそうですよ、とメディアで報じられていても「あーそうなんだー」程度のものだったのが、ここ最近になって「え、あの俳優さんが!」とか「こんなに早くに亡くなったの・・・」とガックリくるようになったんです。

そうか、自分が映画を観始めてから、リアルタイムで重なる俳優さんや監督の方々がそれだけ増えてきたってことなんだろうな。






アラン・リックマン
重厚な演技派であっても、やっぱり"映画愛"なら『ギャラクシー・クエスト』で。「ネバーギブアップ!ネバーサレンダー!」



ジョージ・ケネディ
彼が出ているというだけで『大空港』を観た思い出が。名脇役と言われますが私にとっては永遠のハリウッドスター。大好きです。



キャリー・フィッシャー
いつまでも私にとってのレイア姫は『スター・ウォーズ』のこのシーン。最後まで映画ファンたちに賑やかな話題を振りまいてくれました。



デビー・レイノルズ
『雨に唄えば』を観ればいつでも彼女の愛らしい笑顔に会える!昨日は娘とサントラを聴きながら一緒に歌って踊って遊びましたよ。


衝撃的すぎて忘れられないデヴィッド・ボウイの『地球に落ちて来た男』。こちらも同じくプリンスの『パープル・レイン』。ジョージ・マーティンがいたからこそのビートルズ。これからもジョージ・マイケルの歌声で迎えるクリスマス。



ウンベルト・エーコ
どうしよう、未だに読解しきれていない『薔薇の名前』の原作者であり知の巨人。過ギニシ薔薇ハタダ名前ノミ、虚シキソの名ガ今ニ残レリ。


戦争による強烈な虚しさを突きつけたマイケル・チミノ監督『ディア・ハンター』。芸術と向き合う緊張感、葛藤の長編4時間のドラマ ジャック・リヴェット監督の『美しき諍い女』



ゲイリー・マーシャル監督
TVからVHSに録画した映画を一生懸命観ていた時代の私の【思い出TOP3】に間違いなく入る『フォエバー・フレンズ』。



アッバス・キアロスタミ監督
一番最初に私を【イラン映画】へと招き入れてくれた『友だちのうちはどこ?』。ここから私と中東映画の旅が始まったんだろうなぁ。



アンジェイ・ワイダ監督
私にとっては最後に観た作品『菖蒲』。決して忘れてはならないものを教えてくれた映画監督の一人。その意志を、映画を観る者は引き継いでいかなくては。






いろいろなことがあった1年でした。いやー、本当にね、色々ありましたよ(笑)。
それでも何とか頑張ってきたぞー

そして。
本年も当ブログへ足をお運びいただきました皆様、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!

2017年も皆様にとりまして良い1年となりますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。
そしてまた来年、お会いいたしましょう。

Have a happy new year!

2016年12月31日


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  2016/12/31 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

映画に"出演する側"になったんですよ!の巻

   ↑  2016/11/27 (日)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・
私のまわりにいるママ友はかなりパワフルな人が多いのですが、
今回、地域活性化プロジェクトの一環として「映画づくり」を行っているある都市のイベントでプロデューサーをしている友人に駆り出され、なななんと!我が娘チビハナさんが映画撮影に参加させていただくことに!



し、しかもですよ

当初は娘だけが出る予定だったのに、現場へ着いていった私にまで「記念に出ておゆき~!」と声がかかり、遂にワタクシもこの歳で「銀幕デビュー」を果たすことに!
・・・・って、今"銀幕"って言わないですね、昭和ですね(笑)。


映画って、今まで"観る"だけだったでしょう。
だから、実際に作っている人たちの側で「こんなカメラがあるんだー」とか「こうやって画面を覗いてチェックしているんだな~」とか、待ち時間が長くても見ていてほんと飽きなかったです。

スタッフや出演者の方々の「みんなで作り上げよう!成功させよう!」という熱気がまた素晴らしくて。チビハナさんも自然体でOKとのことだったので、ものすごーく伸び伸びとカメラの前で動き回っていました。わ、私の方がなんだかドキドキしてしまった・・・・(笑)

出来上がりがとっても楽しみです!








雲一つない夕方の帰り道。
チビハナさんが「あ、富士山が見えた!」というのでパーキングを降りずにそのまま屋上まで上ってみました。

車がもう一台もなくて、だーれもいない静かな駐車場で、富士山がだんだんとオレンジ色の空の中から黒い影になっていくのをチビハナさんと一緒に見ていました。

富士山、もっと大きく見えたのになぁ。
写真にするとこんなに小さくなってしまってちょっとザンネン!







今年は、チビハナさんと一緒に自分の誕生日ケーキを作りました。

色々な方とのご縁で色々な場所へ出向くことが多いですが、我ながら幸運な人生だなーと思います。ここを読んで下さっている皆様も、本当にありがとうございます。

また少しずつ、映画の記事もきちんと真面目に書いて参りますので(笑)、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。



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  2016/11/27 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

最近の、映画いろいろ

   ↑  2016/10/30 (日)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・
先日、刑事のママ友と一緒にゴハンを食べていた時に、たまたま【オレオレ詐欺】の話題になりました。「どうしてこれだけ報道されているのに、引っかかっちゃう人がいるのかなぁ」と、以前から疑問に思っていたことを何気なく口にしたら

「人間ってね、騙されるんじゃなくて信じたいって心理が働くものなのよ~」

って、もぐもぐしながらサラッと回答をいただきました。わー、これだから異業種の人と話すのってやめられないのです。"ママ友"って意外と異業種のプロフェッショナルが多いので、「知りたい」と思う世界からの回答がバンバン来て、毎回それぞれの話に興味津々。話題に事欠きません。



 『レッド・ライト』 (2012/アメリカ、スペイン)
で、↑ちょうどキリアン・マーフィーの映画を観たくて(というか、この人の顔を時々無性に見たくなるのはなぜだろう)『レッド・ライト』を再見しようとしていたところだったので、この回答、ギョっとしたというか、ドキっとさせられましたね。


「まさかそんなことは起こらないだろう」っていう常識の壁を越えられると人間は弱いとも言いますが、「信じたい」という気持ちを逆手に取って観る者さえ惑わす映画って、よくよく考えてみたらいっぱいあるんですね。これをテーマやモチーフにした物語は、サスペンスにもドラマにもミステリーにもロマンスにもなっていて・・・・というか、これこそが「人間の本質」なんじゃないかとワタクシ小一時間ほど・・・・・

   『情婦』

『マッチスティック・メン』

 『エクス・マキナ』



ノーラン監督の『メメント』シャマラン監督の『シックスセンス』までいくと、あら、これって所謂"ドンデン返し系"のことですね。「信じたい」と思う気持ちが映画をますます面白くさせているんだろうなぁ~なーんて思った、そんなこんなの週末でした。






それから、最近邦画を立て続けに観ました。

でもね、【鑑賞年齢】がちっとも合わなかったからだと思うのですが「お、おう・・・」という一言しか思い浮かびませんでした。

 『蛇にピアス』

  『ヒミズ』



世間的には色々と評価も高かったり、吉高さんも頑張ってたりはするんでしょうが、まぁ私が10代の頃に観ていたらもうちょっと違った純粋な衝撃とか共感とかがあったのかもしれませんね。ごめんなさいね、観ていてなんだか「とりあえずおうちの人を呼んできましょうね」としか思えなかった(笑)。


『ジョゼと虎と魚たち』



一方、同じように若者の恋愛を扱っているものの、すごく好きだった映画はコチラ、 妻夫木くんと池脇千鶴さんの『ジョゼと虎と魚たち』。あざとさギリギリのところで、懐かしいような歯痒いような好印象を持たせてくれました。

そういえば『ウォーターボーイズ』だった妻夫木くんも、遂にマイコさんとご結婚されましたね。「初めて見た時から"素敵な女優さんだな"と思っていた」そうでして、あーはいはい結局は「性格いい子がいいなんて 男の子は言うけど」の通りなもんですよ。ルックスがアドバンテージか!


・・・と、やや荒れましたところで今月はおしまい(笑)。来月からはまた通常運転で参りたいと思います。
新作もね、少しずつ観て行きたいと思います。追いつけるかな?



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  2016/10/30 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

【中東映画】を観る時に思うこと、思い出すこと。※『1票のラブレター』(2001/イラン、イタリア)より

   ↑  2016/06/16 (木)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・







『1票のラブレター』というイラン、イタリア制作映画を再見しました。
静かなユーモアに包まれた映画なので、なんだか久々に落ち着いた時間を過ごせました。

この映画の遠く広い空を見ていたら、なんだか色々なことを思い出してしまった・・・・

というわけで、今日はちょっといつもと趣向を変えて書いてみようと思います。ただ感想を書くだけなのも、なんだかちょっと飽きたのもあるんですけどね(笑)。







10年くらい前のことです。私は、日に5回「アザーン(اذان)」の声に包まれる町に住んでいました。



アザーンというのは、イスラム教の礼拝時間を知らせるモスクからの呼びかけ。とても美しいんですよ。

私は広い意味では「仏教徒」で、いやほとんど無宗教で、それに「無神論者」なんだと思っています。それでも、特にモスクで聴くアザーンには心落ち着くものを感じました。仏教のお経と響きが似ていると思うんですよね。


日本に戻ってきてからは、時々聞こえてくる「たぁ~けやぁー、さお~だけぇぇぇー」のスピーカー音を聞いて「あらーもうそんな時間?」なんて思うことも。あの遠くから聞こえるスピーカー音の伸ばし加減が・・・似ている気がするんだ!







それ以前はというと・・・・私はイタリアのナポリで伊語を勉強していました。この理由もまたスゴカッタのですが(笑)、でも思い立ったら絶対に行動せずにはいられない私は仕事をしながら独学で猛勉強(半年間)→イタリア語学校とプライベートレッスン(半年間)の後、そのままさっさとイタリアへ行ってしまった

で、肩やらオヘソやら出ていても全然気にしない「好きな服を着てるだけー、悪いことしてないよ~」のPRINCESS PRINCESSみたいな(古くてスミマセン笑)生活から、なぜかこれも運命だったのか、今度は肌も髪も露出しないイスラムの国へ。この行動力と適応力は「無謀」と言うのかな?「若さ」だったのかな?・・・いや、今でもやっちゃうかな(笑)。







地平線のずっと向こうまで、オリーブ畑が広がる国。
ここで私は、地元の人たちと同じように生活することになりました。


 
朝は新鮮な玉子や野菜、ヨーグルトで料理して、子どもたちには出来立てのゴマパンをパン屋さんへ買いに行ってもらい、いつもいつも淹れたての熱い紅茶を飲んで、時々モスクでアラビア語のクルアーンを教えてもらって、その後には甘~いお菓子をちゃっかりご馳走になっちゃったり。

断食(ラマダン)にも挑戦しましたよ。
約1ヶ月のラマダン中は、毎日日が暮れた後に断食がとけるので、夕食は家族みんなが集まって特別なご馳走(イフタール)をワイワイ食べるのです。毎晩、お祝いみたいな日々でした。







都会から遠く離れた地方では、大人の女性は髪をヒジャブ(スカーフ)で覆う人がほとんどでした。本当に時々、真っ黒な布で目だけを出しているアバヤ姿の人を見かける時もありましたが、ほとんどがスカーフ姿。もちろん私もずっとスカーフ着用。

ヒジャブってね、材質や柄はもちろんですが、巻き方や留め方、覆い方にも様々なバリエーションがあって、特に都会では毎年のトレンドもあったりして流行色もどんどん変わるんです。「今年はオレンジ系が流行るらしいわよ~」なんて女性どうしで情報交換も。


だから、男性陣が家を空けた時などは皆でスカーフを外して大ファッション大会!

 
普段は絶対見せないけれど、女性たちのスカーフの下はね、皆すごく素敵な髪飾りでヘアセットしていたり、とってもキレイなブロンドだったり。見えないオシャレは、ご主人だけに見せる美しさなんですね。「このカラー、どこでやってもらったの?」とか「あそこの靴屋さんの態度が悪いのよー!」とか。いわゆる【女子会】のノリ全開です(笑)。


確かに、宗教という名のもと"慣習"や"しきたり"として男性たちにスタイルを強要されたり教育を制限されている地域も残念ながら存在しますが、少なくとも私の住んでいた地域の女性たちは「私たちはムスリマである!」という堂々たるプライドを持った確固たるライフスタイルを貫いていました。迷う必要のない彼女たちの人生はすごく強い


muslima05.jpg
それにとても強かで、実は「カカァ天下」(笑)。
一見夫を立てているように見えるのですが、実のところ本当に家庭を動かしているのは女性たちだったりして。かあちゃんは強いな!







そして、忘れられない思い出。
とある観光地のモスクに行った時のことです。


礼拝前に手などを洗ってお浄めするウドゥ(الوضوء)の洗い場で、待ち合わせをして立っていた私にあるお婆さんが声をかけてこられました。

あ、これは本当によくあることだったのですが、私がモスクに行くと、明らかに「平たい顔族」の人間なので(笑)どこに行っても必ず「あなた中国人?日本人?」と興味津々で話し掛けられました。

で、私は日本から来たこと、イスラム教やクルアーンについて少しずつ教えてもらっていることを話し、「でもイスラム教徒ではないんですよ」とも伝えました。少し申し訳ない気持ちで。すると、そのお婆さんはとても穏やかな表情で「あなたは優しい子なのね」と仰ったんです。そして「あなたが日本人でも仏教徒でも、私たちは何も変わらないのよ。きっと神様もあなたを見ていて、守ってくださいますよ」と。

私は、言葉に詰まりました。

すごい衝撃だったんです。たぶん、親鸞聖人に「悪人正機説」を説かれて回心した盗人とか、銀食器を盗んでも許されたジャンバルジャンみたいな気持ち。オ、オレも救っていただけますのかー!という(笑)。

いや、正直なところ私は神さまに救っていただかなくても結構なのですが、でも私が驚いたのは"排他的""攻撃的"な面を持ちやすい宗教というものが、個人の捉え方によってはとてもつもない包容力を持つのだな、と。解釈の違いなのか、個人の心の持ち様なのか。

『運動靴と赤い金魚』 でも書きましたが、私には宗教心というものがないので彼らと同じ生き方はできません。でも、彼らの持つ信仰心から教えられ、気付かされたことは本当に沢山ありました。現在、私が暮らしていた場所はISとの戦闘地域に接しているため一家はヨーロッパへと移住し、私ももう訪れることはできません。だからこそなお一層、彼らと共に暮らしていた日々が、今の私の中で生き続けているのだと思います。






『1票のラブレター』は、イスラムの伝統的な島を舞台に、民主主義の実現のため健気に投票を促す選挙管理委員の女の子とそのお供をすることになった呑気な警備兵との1日を、シュールでユーモラスに綴ったイラン映画です。


選挙管理委員の女の子が呑気な警備兵の男の子とジープに乗って口喧嘩になったり、それでも一緒に手を洗ってゴハンを食べたり、途中コンパクトミラーを出して身だしなみを整えたり。

「中東映画」という枠で見れば確かに"遠い国の話"でしかないのですが、でもこれは、どこにでもある不器用な恋の物語なんですね。ラストの警備兵くんの台詞なんて、音楽に日本の琴の音を使っていることもあって、その淡い恋心に"胸キュン"すること必至です。



本来、この映画が発しているメッセージというのは、"米国が推し進めてきたような政治文化"を持たない地域(宗教や信仰などが絡みに絡んだ場所)で民主的プロセスを持つ選挙制度を適用しようとすることの困難さや懐疑性など・・・なのかもしれません。イランの映画ですので。

でも、何よりも、まず私の心に真っ直ぐ飛び込んでくるのは「人が人を想う気持ちはどこの国でも同じこと」という単純なことなのです。本当に当たり前のことなんだけれど私が【中東映画】を観る時には、いつもそんな"懐かしさ"がぐっと込み上げてくるのです。



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  2016/06/16 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit