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『プレイ‐獲物‐』 (2010/フランス)

   ↑  2012/06/24 (日)  カテゴリー: サスペンス、ミステリー




プレイ-獲物- (DVD)

 
●原題:LA PROIE/英題:THE PREY
●監督:エリック・ヴァレット
●出演:アルベール・デュポンテル、アリス・タグリオーニ、ステファーヌ・デバク、セルジ・ロペス、ナターシャ・レニエ、カテリーナ・ムリーノ、ジヌディーヌ・スアレム、セルジュ・アザナヴィシウス 他
●服役中の銀行強盗犯フランクは、出所後、愛する妻と娘と共に穏やかに暮らすことを望んでいた。しかし冤罪の主張が通り先に釈放された同房者、モレルを信頼したことから全てが狂い出す。彼は若い女性ばかりを襲う連続性犯罪者だったのだ。妻と娘が危ない・・・そう察知したフランクは、なんとか脱獄をし、モレルの行方を全力で追う。だが一方、脱獄犯として、さらにモレルの罪まで着せられ、指名手配されたフランクを、敏腕の女刑事クレールたちのチームが追跡しはじめた――。



Gyao!のオンライン試写会にて、2012/6/30(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー!!の新作フランス映画を鑑賞。この試写会、今年に入ってから3本目かな?いつも楽しみです。



フレンチ・サスペンス映画。『プレイ‐獲物‐』のキャッチコピーは
デジタル技術ばかりに走る現在のハリウッドが失くした本物の“映画魂”がここにある――。


最近日本で公開されるフランス映画でよく見かける顔で、いつも目力が印象的なアルベール・デュポンテル。確かに、彼が演じる主人公、フランク・アドリアンが逃亡する際のハイウェイ逆走シーンは映画的には地味な演出の割りにエライ緊張感!

このおじさん、走るシーンなどは確実にすごく遅そう(手の振り方とか)なんだけれど、とにかく妻娘を助けたいがために火事場のバカ力が出まくっているのがその形相に表れていて、とにかくコレに圧倒されました。それで鑑賞後にフランス語版wikipediaで確認してみたら、「アルベール・デュポンテルはボディダブルや特殊効果なしで映画のスタントを行った」と書かれていて大いに納得。全編通じて見られる満身創痍&張り付いたような緊張の面持ちは完全にリアルな表情だったのでしょう(ちょっとだけバンデラスを期待させる顔付きもプラスに働いた!)。

ちょうど前半戦終了部分で主人公が悲観に暮れる事態になるんだけれど、この後どうやって形勢逆転していくのか?が見物。ただ「どうしてあの時にコレを言わないんだろう!?」「何でこの人にアレを伝えないんだろう!?」という、ストーリー性に本気の緊迫感を求める上ではやや緻密さに欠けていて、それがスリリングな犯罪ものの映画を観る上で、個人的にはちょっとだけストレスでした。ま、その分の迫力は優秀なカメラワークが補ってくれているので、見飽きることはありません。



しかも、お洒落仏映画にはない美しい田舎町の風景や、PG-12指定作品ということで容赦ないバイオレンスを繰り広げる極悪人たちが収容されているというのにあまりにポップでカラフルな刑務所のデザイン(実際もそうなんだろうか??)、フランス警察と憲兵隊の登場など、思わぬところにフランス独特の魅力が広がる映画でした。

そして、警察は主人公を→主人公は異常犯罪者モレルを→モレルは次なる標的を→・・・というタイトルにもなっている「プレイ(PREY:獲物)」を巡る三つ巴の闘いの結末は・・・まさか!の結果に。私、思わず「えー!?」と声が出たでゴザル。ここまで緊張させておいて、この衝撃のラスト・・・これはいいのか!?(笑)もう完敗です。



最後に一つだけ、映画の内容とは全く関係ないのですがアレ?と思った点を。


クライマックスの崖のシーン。
「夜」という設定なのですが、現代では珍しく「アメリカの夜(day for night)」の如く光彩をカットするフィルタをかけたような撮影方法が気になりました。実際は日中に撮影していたようですが、夜間のシーンでこんな映像を観るのも久々だなぁ~と、大事なラストでやや気が逸れ気味になってしまった私でした(笑)。




2012/6/30(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて
全国順次ロードショー!!


プレイ-獲物-@映画生活



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  2012/06/24 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ハーヴェイ』 (1950/アメリカ)

   ↑  2012/06/22 (金)  カテゴリー: コメディ


【送料無料】ハーヴェイ/ジェームズ・スチュワート[Blu-ray]


●原題:HARVEY
●監督:ヘンリー・コスター
●出演:ジェームズ・スチュワート、ジョセフィン・ハル、ペギー・ダウ、チャールズ・ドレイク、セシル・ケラウェイ、ヴィクトリア・ホーン、ジェシー・ホワイト、ウォーレス・フォード、アイダ・ムーア 他
●ピュリッツァー賞を受賞した大ヒット舞台劇を映画化したハートフル・コメディ。アメリカ中西部の小さな町。名門ダウド家の主人エルウッドは、「ハーヴェイ」という身長6フィートの白ウサギを親友だと思い込んでいる。他の人には見えないこの親友を会う人ごとに紹介したがる彼に、同居している姉ヴィタや彼女の娘マートルは大迷惑。ついに彼を精神病院に入院させる決意をするのだが・・・。





自分が風変わりだという意識はまったくなく、ゆったり穏やかな日々を楽しみ家族や友人を愛するエルウッド。自分と「ハーヴェイ」の肖像画を飾ったりして周りは彼を"正気"ではないと騒ぎ立てるけれど、そんなこと彼はお構いなし。どこ吹く風。どうにかしてエルウッドを"正気"にしたいと捕まえようとする家族だけれど、周りはキーキー言って空回りするばかり。



ところが、いったん彼に関わると皆心穏やかに。恋人たちの仲を取り持ったり繋いだり。皆の心を癒し、しがらみから解放してくれる。彼の口から発せられる言葉は、スマートで詩的で美しく、人々の心を真っ直ぐに捉える。

" 'In this world, Elwood, you must be oh so smart or oh so pleasant.'
Well, for years I was smart. I recommend pleasant."

「この世で通用するのは、賢い人か、好かれる人」だと、母親に言われていたエルウッド。「賢くあるよりも、好かれるほうがいい」(「」内は、大津智子氏による字幕スーパーより)

ケルト神話に伝わるといわれる妖精のPOOKA(プーカ)。彼のちょっとしたイタズラで、きっとエルウッドも「ハーヴェイ」と出会って、この世で本当に何が大切か?どうやって生きていくべきか?知ったのだろうな。こんなに素敵な「巨大ウサギさん」なら私も信じてみたい!





Stewart, James / San Diego Air & Space Museum Archives


舞台でも同役を演じたことのあるジェームズ・スチュアート。
「アメリカの良心」として沢山の映画ファンから愛された俳優であり、ヒッチコックやフランク・キャプラ他、沢山の名監督たちが彼を起用したがったと言います。戦後は「戦争映画などには出たくない」と言って、『ハーヴェイ』や『素晴らしき哉、人生!』など心温まる作品に出演。ひょろりとした体格と同様に伸びやかで、豊かな育ちの良さから醸し出される穏やかで誠実そうな人柄は、正にこの役柄にピッタリ。『ハーヴェイ』は彼のお気に入りの作品の一つだそう。純粋な瞳で何事にも動じず、穏やかな表情のジェームズ・スチュアートに癒されてしまう104分でした。

ハーヴェイ@映画生活



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  2012/06/22 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ローズランド』 (1977/アメリカ)

   ↑  2012/06/10 (日)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ



ローズランド VHS


●原題:ROSELAND
●監督:ジェームズ・アイヴォリー
●出演:テレサ・ライト、ジェラルディン・チャップリン、クリストファー・ウォーケン、ヘレン・ギャラガー、ジョーン・コープランド、デヴィッド・トーマス、リリア・スカラ、コンラッド・ジャニス、ドン・デ・ナテイル 他
●ニューヨーク東52番街のダンスホール“ローズランド”に集う人々の人間模様を「ワルツ」「ハッスル」「ピーバディ」の3つのエピソードで綴ったヒューマンドラマ。



ダンスホール「ローズランド」を舞台にした映画とはいえ、飛び上がりたくなるようなウキウキした作品ではなく、老いや死を見つめたエピソードが3つ。

正直、枯れたお話だな~と思ったのですが、今や名匠と言われるジェームズ・アイヴォリー監督が活動拠点をイギリスへ移す前のアメリカ映画作品と知って、この映画に対するイメージもガラリ。ジェームズ・アイヴォリー監督ってイギリス人じゃなかったんですねぇ。

【DVD】眺めのいい部屋 【DVD】モーリス 【DVD】ハワーズ・エンド 【DVD】日の名残り
だって『眺めのいい部屋』(1986年)とか『モーリス』(1987年)とか『ハワーズ・エンド』(1992年)、『日の名残り』(1993年)なんていう【ザ・イギリス映画】作品で、ヘレナ・ボナム=カーターやヒュー・グラント、アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソンなんていう【ザ・英国人俳優】を使い放題のイメージがあったので、勝手にイギリス人だと思い込んでいましたが、カリフォルニア生まれの米国人でした(父親がアイルランド系)。






1978年の『ディア・ハンター』でブレイクする直前の美しすぎるクリストファ・ウォーケン(但しヒモ役)が、女性たちの心をかき乱してくれます。"細やかな気遣いができる"という彼の心の揺れを、ポーリーンはどこまでわかっていたんだろう?彼を一番必要としているのは自分、贅沢が身に付いた彼が自分から離れては生きていけないことも知った上で。年老いて孤独と向き合う女性の不安を強烈に感じさせてくれたエピソード「ハッスル」。



『ある日どこかで』でも見せてくれたテレサ・ライトの、年を重ねても輝く純粋な美しさと無邪気さに思わずホットするエピソード「ワルツ」。追憶にひたるメイと彼女に寄り添うスタンの二人の歩みという1クッションがあって、この映画に柔らかな光が灯る。

そして老いと死について綴られる最終エピソード「ピーボディ」。『野のユリ』で厳格なシスターを演じたリリア・スカラが、キンチョーのCMで見るような関西のオバチャンみたいでびっくりしたけれど、このローザという女性のように、どんなにお腹が出て胸が垂れて二の腕がプルプルしていても、一緒に踊りきれる相手がいるっていいなと。ただそれは「ステキ~」なんていう軟な感情ではなく、ドイツ訛りが強いこの女性が「死」と最後まで踊り切る強さを持っていたことに平伏するばかり。彼女のパートナーだったアーサーは幸福だったと思う。




1970年代のニューヨークは市の財政危機による不況、治安の悪化や警察の腐敗、大停電など・・・ベトナム戦争の収拾とウォーターゲート事件による混乱という国家の政治状況とも重なって荒れに荒れており「最悪の時代」とも呼ばれていました。『ローズランド』米国公開翌年の1978年には、赤軍派に所属するグループが英国からの交換留学生をこのローズランドから誘拐、薬漬けにして殺害するという痛ましい事件も起こっています。



■1959年の米国映画『夜を楽しく(PILLOW TALK)』(ロック・ハドソン&ドリス・デイ共演)から1シーン

 
■左:1970年代はディスコブームに。ローズランドも例外ではなかった 
■右:2011年8月“4 INTIMATE NIGHTS WITH BEYONCÉ” キャパが僅か2500人というでチケットは22秒で売り切れたという


だからこそ、老舗のダンスホールに集い、過ぎ去りし"古き良き日々"の思い出の中で踊りたいと願う彼女たちの思いは、そんな時代性を考えると何とも切なくなってしまいます。

この映画は、ニューヨークという大都市の老舗ローズランド・ボールルームを舞台としながら、どこか移り変わりゆくアメリカの一つの時代の終わりを感じさせるものがあります。それは、時代背景のせいなのかもしれませんし、もしかしたらアメリカを離れるアイヴォリー監督の「別れ」の視点なのかもしれません。その中に、当時流行しつつあった「女性の自立」という新しい光をアイヴォリー監督はジェラルディン・チャップリンに託していったところに、私は少しだけホッとできました。だって"哀愁"だけでは、やはり寂しすぎますもんね。

ローズランド@映画生活




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  2012/06/10 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ブラック・サンデー』 (1977/アメリカ)

   ↑  2012/06/06 (水)  カテゴリー: アクション、パニック

ブラック・サンデー [DVD]


●原題:BLACK SUNDAY
●監督:ジョン・フランケンハイマー
●出演:ロバート・ショウ、ブルース・ダーン、マルト・ケラー、フリッツ・ウィーヴァー、スティーヴン・キーツ、ベキム・フェーミュ、マイケル・V・ガッツォ、ウィリアム・ダニエルズ、クライド草津 他
●米大統領を含む8万人の大観衆に沸く巨大スタジアムの上空で、巨大飛行船を爆破するという“黒い9月”による無差別テロが計画された。イスラエルの特殊部隊とFBIが立ち向かうが、大量殺戮兵器と化した飛行船はついにスタジアムに突っ込んでいく・・・!「羊たちの沈黙」のトマス・ハリスのベストセラーの映画化。



77年に夏休み大作映画として日本公開されるはずだった本作『ブラック・サンデー』に対し「上映予定の映画館を爆破する」という旨の脅迫があったため、政治的理由により公開一週間前に突然の上映中止命令が下された・・・というこの映画。私にとっては"伝説的"な映画として、いつか観よう!とずっと思ってきた作品でした。


60、70年代の映画を観る時にいつも思うのだけれど、当時の熱気というか時代の空気感、混沌の中にある昂りは独特で、画面を観ているだけではとてもとても想像できないもの。だからこそ、この時代の映画を観る時には、当時の映画のテンションやペース、ピッチなどに馴染むよう意識します。そのリズムこそが、当時存在した緊張感などをジワジワと煽り立てて、熱気をもたらしてくれるような気がするんです。





ベトナム戦争から英雄となって戻ったものの全てを失ったアメリカ人と、パレスチナの故郷を追われて難民生活を余儀なくされ、家族を無残に失った女。

自国民であろうと外国人であろうと"戦争"によって人生が変わってしまった二人が憎むべき相手は、同じ国家、アメリカ合衆国。大勢の人々を死に至らしめようとする手段に"美"を感じる男の台詞は、とても正気の沙汰とは思えぬ狂気に満ちたもの。思わず身震いが。対して、女の方は「手段」ではなく「目的」のために"生き抜いている"という意識の差が明確。


そして「君ら(米国)が彼女をそうさせたんだ」という視点も挟むことで、アラブ側がベトナム帰還兵とともにアメリカに対してテロを仕掛けるという物語を、単なるパニック映画ではなく社会的、政治的にも重層的な構造を持たせている気がします。

当時の社会情勢を考えれば実在の「黒い9月」や日本赤軍の存在が浮かび上がるのも当然で、「上映を中止しろ。無視した場合はテロで実力行使に出る」と、現実世界に影響力や脅迫が直結した時代です。が、それから数十年経った今現在でも、イスラエルやパレスチナ問題は何の解決も見せていない(どころか混迷を深めている)現実もやるせないもの。



圧巻のクライマックスは、"作り物"からは伝わらない本物の観衆――1976年1月18日マイアミで行われた第10回スーパーボウル(ダラス・カウボーイズとピッツバーグ・スティーラーズの対戦)の実際の試合模様や大量のエキストラ――によるパニックの様には、ジリジリさせられるほど手に汗握ります。ラスト1時間をかけて描かれる"戦い"の緊迫感は、これまで味わったことのないような凄まじさ。言い様のない猛烈な緊張感。




ラストまで一気に観終わって興奮が冷めた後、ふと思ったこと。

これだけ親ユダヤ国家であり、多くのユダヤ系に支えられて発展してきたこのアメリカ映画産業において、イスラエル不支持感情も沸き起こりそうな作品(結末は別として)が大作として作り上げられたというのは、やっぱり凄いことじゃないかなと思うのです。寛容と不寛容が綯交ぜに見える国民性と政治の仕組み、そしてハリウッドとの関係性も興味深いものですが・・・。まだまだ分からないことだらけの国、世界の超大国、アメリカの映画でした。

ブラック・サンデー@映画生活


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  2012/06/06 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』 (2007/イギリス、フランス)

   ↑  2012/06/01 (金)  カテゴリー: コメディ

ホットファズー俺たちスーパーポリスメン!-【Blu-ray】 [ サイモン・ペッグ ]


●原題:HOT FUZZ
●監督:エドガー・ライト
●出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジム・ブロードベント、パディ・コンシダイン、ティモシー・ダルトン、ビル・ナイ 他 (クレジットなし:スティーヴ・クーガン、ケイト・ブランシェット、ピーター・ジャクソン)
●ロンドンでエリート警官として驚異的な実績を上げて出世の階段を駆け上がるエンジェルは、その優秀すぎる能力ゆえに組織内で妬まれ、地方へと左遷される。都市犯罪とは丸っきり無縁の田舎町サンドフォードで、これまでと同様に犯罪を摘発しようとするエンジェルだったが、今まで殺人事件も起きていないのんびりとした田舎町では、警官までもが緊張感のないダラダラした毎日を送っているのだった。そんな中、残忍な殺人事件が次々と起こる。この事件の背後にあるものは・・・?エンジェルは立ち上がるが、意外な真相が待ち受けていた・・・!





エリート主人公の左遷→孤立無援→事件発生→仲間との結束→ハッピーエンド。初めて観た時は「好きだなぁ」と感じた程度でしたが、2度3度観ているうちに「物凄く好きだぁぁ」に変わってしまったほど、この映画は大のお気に入り。

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』では、わざわざ黒装束で現れる犯人だとか、"情報屋"が待ち合わせ時間前に殺されるとか、胸ポケットの扱いだとか、それはもうベタな「ハリウッド映画」のパロディ満載で。いや、この映画は「パロディ」ではなく(イギリス流ヒネクレ度満載の)愛情の詰まった「オマージュ」だと確信しております!



横っ飛び二丁拳銃などの「あるある!」的なアクションやセリフは勿論、カメラワーク、音楽、ホラー映画ファン必見のグロ描写にまで映画への大きな愛が感じられて、繰り返し観るうちに虜になってしまったわけです。

爆破、カーチェイスなどアクション映画で必要なモノを出し惜しみすることなく、すべてド派手に出し切っている清々しさなんてホントに素敵。これは作られたものではなく、監督自身に自然と染み込んでいるもの="センス"なんだろうなぁ。一見低レベルなおふざけに見えるものの、職人技が光るそのパーフェクトな"匙加減"が心地よくて、疲れた時などに思わずニヤニヤしながら何度も観てしまうのです。





イギリスといえば「パブ」というわけで、その存在感がメチャクチャ印象深い『ショーン・オブ・ザ・デッド』とともに「気が抜けているように見えますがやる時はガッチリやります」という、物凄く好きなイギリス映画。

こうなると「『Hot Fuzz/ホット・ファズ』劇場公開を求める会」のエドガー・ライト監督公認の署名Web【映画「Hot Fuzz」の公開を求める会】には感謝です。他にも【『SPACED(~俺たちルームシェアリング~)日本版DVD発売を猛烈に応援する会】などもあったようで、良い映画って色々ありますが、こういった「面白い映画を観たいんだぁ!」という揺るぎない気持ち、ほんと泣けてきます。時には映画ファンも受け身だけじゃダメですね!!

ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!@映画生活



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  2012/06/01 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit