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アメドラ記録(その4) 『LAW&ORDER クリミナル・インテント』 (2001~2011/アメリカ) ※ネタバレもやや含まれます

   ↑  2013/09/25 (水)  カテゴリー: 海外ドラマ
 

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●原題:Law & Order: Criminal Intent (別邦題:LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
●企画/製作総指揮:ディック・ウルフ
●出演:ヴィンセント・ドノフリオ、キャスリン・アーブ、ジェイミー・シェリダン、コートニー・B・ヴァンス、エリック・ボゴジアン、クリス・ノ-ス、アリシア・ウィット、ジュリアンヌ・ニコルソン、ジェフ・ゴールドブラム、サフロン・バロウズ、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ジェイ・O・サンダー、ジュリア・オーモンド 他
●2犯罪者の視点からその心理を分析し、難事件解決の糸口を見出す「ロー&オーダー」スピンオフ・シリーズ。NYPD配属ロバート・ゴーレンが証拠や供述を基に、その巧みな尋問術で犯人の動機を推理し心理的に追い詰めていく様子を描く。ヴィンセント・ドノフリオ扮するゴーレン刑事は、アメリカの現役刑事が「最もリアルに感じるキャラクター」と絶賛するだけあり、地に足着いたキャラクター像が魅力のひとつ。





"In New York City's war on crime, the worst criminal offenders are pursued by the detectives of the Major Case Squad. These are their stories."

大好きだったゴーレン&エイムズ刑事を追ってきた「クリミナル・インテント」ですが、いよいよファイナルとなるシーズン10(8話のみ)へ鑑賞突入となりましたので、記念に記事をUP。このドラマも思い入れが強すぎて、これで見納めかと思うと淋しい・・・。






↑懐かしきシリーズ初期の頃のメンバー。ゴーレン刑事(ヴィンセント・ドノフリオ)が細すぎてコワイ。彼が容疑者の心を覗き込むように、あの巨体を曲げて顔をジッと見つめる仕草は昔から変わらないですね。この印象的なカットは、シーズン最後までオープニングで使われ続けました。ゴーレン刑事にあんな風に顔を覘き込まれたら、私もう何だって話します!

CIシリーズ初期の頃のゴーレン刑事は、頭脳明晰、タフで博識すぎて変わり者ではあるけれどそこが「キレ者」という雰囲気の刑事に見えました。相棒の女刑事エイムスも同様ですが、ドラマ内では彼らがプライベートを明かすことはほとんどなく、証拠や証言などに基づいて一歩一歩着実に容疑者を追い詰めていく姿だけを追っていくという、とてもシンプルなスタイルを持つ刑事ドラマだったように思います。浮ついたところのないキャスト、全く無駄のないストーリー展開、息をのむほどに圧倒的なゴーレン刑事の容疑者への追及など。地味と言えばそれまでですが、その隙のない実直さが大好きなドラマでした。



しかし、シーズンを重ねるうちにそんなスタイルも少しずつ変化していきました。シーズン6第21話「最後の贈り物(Endgame) 」でのゴーレンの母親を巡る事件や、シーズン7第1話「命の埋め合わせ(Amends)」でのエイムスの過去の事件などを通して、彼らの弱さ、繊細さ、不器用さなどが露呈していくのでした。有能であるにもかかわらず周囲からは理解され難い彼らの"人間味"が増すことによって、観ている側も彼らの心に寄り添うように・・・まるでゴーレン&エイムス刑事コンビへの"理解者"のようになっていったんでしょうねぇ。

シーズン9第2話「ロイヤルティ/後編(Loyalty /Part 2)」で二人が(いったん)降板する際のエピソード、それまでずっと感じてはいた二人の間にある揺るぎない信頼感や絆が、どっと溢れるように表れた気がして泣けて泣けて仕方ありませんでした。キャスリン・アーブがファンとのtwitterでのやり取りの中で語っていたことですが、"あのシーン"でエイムズが本当に驚いた顔をしていたのはドノフリオによるアドリブだったからなのだそうです。これ以上ない同僚として言葉にならない2人の結びつきの強さ・・・シリーズを通して一番印象に残った思い出深いシーンとなりました。泣けた・・・・・・・






「クリミナル・インテント」を観始めた頃は、あの黒革のどでかいノート鞄(捜査必須アイテム)を持ってウロウロ歩くヴィンセント・ドノフリオの静かなるキレ芸にヒヤヒヤしたりドキドキさせられたりと主に彼を中心に観ていましたが、(最後の方はもう、虚ろな目をしたキレやすいテディベアみたいだった)ゴツイ体型のゴーレン刑事を、まるで小さい姉か母親か小型の番犬かのように見守るエイムズ刑事を演じたキャスリン・アーブ。ファイナルシーズンに向かうにつれて、私は彼女のあまりにリアルで繊細な演技にどんどん惹き込まれてしまいました。ファンたちの熱い要望に応えるように「シーズン10」がまるで二人の花道のように作られただけあるドラマです。やはり役者たちの底力もスゴイ。



↑ゴーレン&エイムズがちょっとオチャメなUSAネットワークのCIプロモーションCM






あ、そうそう。シーズン8から登場し、第9シーズンで主演となったジェフ・ゴールドブラム演じるニコルス刑事。私は彼の知的で穏やかな雰囲気、ミステリアスな過去、父親との確執を乗り越えていくエピソードなど、ゴーレン刑事の時の魅力とはまた一味違った「CI」でしたが、どれもとても好きでした。オマケのようになってしまいましたが(笑)彼の支えあってこそのラストスパートでしたので、ここにコメントを残しておこうと思います。



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  2013/09/25 | Comment (0) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ミラージュ』 (2007/チリ、アメリカ)

   ↑  2013/09/15 (日)  カテゴリー: アクション、パニック


ミラージュ [DVD]


●原題:MIRAGEMAN
●脚本、編集、監督:エルネスト・ディアス=エスピノーサ
●出演:マルコ・ザロール、マリア・エレーナ・スウェット、アリエル・マテルーナ、イバン・ハラ、マウリシオ・ペスティク 他
●クラブの用心棒マルコは、強盗に両親を殺害された過去をもつ男。唯一の家族、弟のチトはそのショックで心を閉ざし、現在入院療養中。愛する弟の治療費と生活費を稼ぐため、クラブのオーナーからの嫌がらせに耐えながら、毎日一人黙々とトレーニングを続けるマルコだったが、ある日、強盗団が押し入る現場に遭遇。とっさに強盗のマスクで顔を隠して強盗団を撃退、襲われていた女性を救う。翌日、ワイドでは「覆面ヒーロー、強盗を退治!」のニュースが。チトもニュースを見て大喜び。覆面ヒーローを真似て元気を取り戻していく。その様子を見たマルコは一大決断。お手製の覆面を被って「ミラージュマン」と名乗り、街に巣食う悪者たちと戦うことを決意する・・・!





街にはびこる悪をやっつける幻の男!ということで「ミラージュマン」。邦題も原題と同じ"ミラージュマン"にすれば良かったのになー。あらすじを見たらまるで『キックアス』のようだったので、てっきりコメディのノリかと思ってワクワク観始めたら、オープニングからいきなり悲惨すぎる設定にたじろいでしまった。物語の根にあるもの、ミラージュマンが背負うものがあまりにヘビーすぎる・・・・・。その暗さが常に付き纏うので、「痛快!コスプレヒーロー誕生!!」と言い放つエンターテイメントものとして観るには・・・かなり微妙かも。

しかも、陰惨な事件を扱う警察がミラージュマンにヘルプを頼むのだけれど、見取図やら犯人グループやらそこまで具体的に分かってるなら自分たちでやってくれ!って話ですし、女性レポーターも公共の電波を使ってベラベラ喋るなー!純真すぎるミラージュマンが可哀想よ・・・と色々ツッコミどころ満載の映画でした。


でも、この映画を手がけたエルネスト・ディアス=エスピノーサ監督のやりたいことというのは、それはもう手に取るようにビシビシ伝わってきます。いきなり画面が分割されて戦隊ヒーロー風にカッコよくキメてみたり、『タクシードライバー』ばりに鏡の前でトラビスをやってみたり、突然街中でのゲリラ撮影でリアルさを押し出してみたりだとか。編集は粗いんだけれど、情熱はシッカリ伝わってきました。(そうそう、チリは他の中南米諸国の中では比較的経済も治安状況も安定していると言われますが、やっぱりロングショットでの"ひったくり"のシーンを見せられると、あまりにリアルでドキ!!っとします)

それにね、ミラージュマン、最初は着替えにメチャメチャ時間がかかったり、挙動不審で目付きが怪しい強盗にしか見えないし、デザイン画も驚くほどヘタっぴですぐに凹んでしまったりと情けないところも多いんだけれど(男ってまったくも~という感じですかね)、言葉数は少なくとも心優しいお兄ちゃんとして、切ないものがありました。ほんと、暗いんだけどね。



それとこの映画の一番のみどころといったら、やっぱり本気度マックスの格闘シーン!映画のアクションシーンなんて今までどれも同じだと思っていたんですが、ミラージュマンはそこらへんのヘッポコ映画ヒーローとは全く違います。本物です。ミラージュマンの動きの速いこと速いこと!圧倒的に強く、しかも身のこなしが美しい!!ミラージュマンを演じたマルコ・ザロールは実際に武術家でもあるので、格闘系がお好きな人はバトルシーンなどかなり見応えあるかもしれません。つ、強すぎてシャレになりません・・・



↑トーク番組に出るミラージュマン(笑)。こういう変化球的なローテンション、私はけっこう好きでした。「えぇぇぇっ!?」というような、まさかの幕引きではありましたが、実は初めて観る【チリ映画】大変勉強になりました。「ミラージュマン2」お願いしたいところです。次回は是非、弟くんに頑張ってほしい!


■この記事に関連する映画制作国、地域 : チリ映画 ラテンアメリカ映画 

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  2013/09/15 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

『ベルヴィル・ランデブー』 (2002/フランス、ベルギー、カナダ) ※ネタバレにご注意を ラストシーンに触れています

   ↑  2013/09/06 (金)  カテゴリー: ドキュメンタリー、アニメ


ベルヴィル・ランデブー


●原題:LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE / 英題:THE TRIPLETS OF BELLEVILLE
●絵コンテ、監督、脚本、グラフィックデザイン:シルヴァン・ショメ
●声の出演:ジャン=クロード・ドンダ、ミシェル・ロバン、モニカ・ヴィエガ、リナ・ブードロー、マリ=ルー・ゴーティエ、ミシェル・コシュトゥー
●戦後間もないフランス。内気で孤独な孫のシャンピオンを元気づけようとおばあちゃんはいろいろな物を買い与えたが、シャンピオンはどれにも興味を示そうとしなかった。そんなある日、おばあちゃんはシャンピオンが自転車に強い興味を抱いていることを知る。やがて、シャンピオンは一流の自転車選手になるため、おばあちゃんと二人三脚で厳しいトレーニングに励むようになる。そしてついにシャンピオンは自転車レースの頂点“ツール・ド・フランス”に出場するまでに成長した。ところがレースの途中、シャンピオンは何者かによって誘拐されてしまう・・・。孫の行方を追うおばあちゃんは、愛犬のブルーノを連れ、海を越えてはるばる摩天楼そびえる大都会“ベルヴィル”までやって来る。





オープニングからいきなり目を見張るほどビッグなお尻のギラギラ女、裸のダンサーに群がる猿みたいな男たち、タップ靴に食べられてしまうアステアなどなど・・・もう夢に出そうなくらいインパクトのある、デフォルメされまくったたアニメーションに圧倒されてしまった。

というかですね、本当にその晩はラストのカーチェイスに出てきた坂の夢を見たんですよ。むかし夢の中で見たような気がする光景で、今思い出してもとても奇妙な感じ。『ベルヴィル・ランデブー』ってそんな映画でした。







どぎついようで気が抜けていて、グロテスクだけれど愛嬌もある、そんな独特の風味にのまれてしまうのです。アニメーションに見慣れていない私など、もうクラクラ。シャンピオンが誘拐されていく船のあのフォルムに、私はすっかり惚れてしまった・・・・・

"感情移入"なんて生易しい瞬間が出てこないくらいこの映画のセンスはパワフルで。

おばあちゃんが「ピッピ!!」って笛を吹きながらシャンピオンと二人三脚で自転車のトレーニングをしているところなんか、セリフがほとんどないせいもあってか、最初はシャンピオンが無言で虐待されているのかと思ったくらい(笑)。体重増加防止のためなんだろうけど、ゴハンの不味そうなことまずそうなこと!でもそのうち、おばあちゃんとシャンピオン(そして犬のブルーノ)の"絆"がどれだけ強いかってことが次第に分かってくるこの冒険談に、私もすっかり夢中になってしまいました。



欲望の赴くままひたすら食べてブヨブヨと太っている子どもから大人まで、みーんな肥満の巨体ばかり。大都会"ベルヴィル"は明らかにアメリカ合衆国という奇抜な世界であって、途中【Hollyfood】と一瞬だけ映るシーンにはブーっと吹き出してしまった!マフィアの手下なんかミッキーマウスみたいな顔をしているし。ウェイターが土下座するシーンとか、正直もう気持ち悪くて仕方ないんだけど(笑)。中毒性のある映画でした。うーんクセになりそう。





それでは最後に、あのラストシーンについて。
以下は『ベルヴィル・ランデブー』の内容に深く関わりますので、未見の方やこれからこの映画を観よう!と思われる方はお控えいただくことを強くオススメいたします。

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■この記事に関連する映画制作国、地域 : フランス映画 

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  2013/09/06 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit