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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 (2014/アメリカ)

   ↑  2014/12/27 (土)  カテゴリー: SF、宇宙、怪獣
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オール・ユー・ニード・イズ・キル ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]


●原題:EDGE OF TOMORROW
●監督:ダグ・ライマン
●出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン、ジョナス・アームストロング、ノア・テイラー 他
●謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、ある時司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へと送られてしまう。しかし戦闘スキルゼロの彼は強大な敵を前にあっけなく命を落とす。ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻っており、再び出撃しては戦死する同じ一日を何度も繰り返すことに。そんな過酷なループの中で、徐々に戦闘力が磨かれていくケイジ。やがて彼はカリスマ的女戦士リタと巡り会う・・・。桜坂洋の同名ライトノベルをトム・クルーズ主演で映画化したSFバトル・アクション大作。




久しぶりに新しい映画を観る余裕が出来たので、こんな時は!と迷わずトム・クルーズを選択。作品の善し悪しに関わらず【トム・クルーズ】というわかりやすい俳優が動いている姿を観るのはきっと爽快だろうなと思ったので。

そうしたらですね、この映画、オープニングからエンディングまでもう笑ってしまうほど様々な作品の寄せ集め・・・・と言っては表現が悪いですね、ハリウッドのアクション・SF・パニックもののテンプレートに忠実に作られていて、逆に言ってみれば「安心して見られるトム・クルーズ印映画」のように感じました。なので、新鮮味だとか驚きに満ちたとかいう充実感は持てなかったわけですが。






「親玉をやっつけろー!」的な闘い方はバーホーベンの『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいですし、敵のグネグネ動きは『マトリックス』のイカ怪獣そのもの、何度も繰り返される戦地での風景は『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチのよう。おまけにソードを振りかざして闘うトムクルは、機動スーツのデザインと相まって時には『ラストサムライ』にまで見えてくる始末・・・

最初は利己的で臆病者の主人公が挫折し(ココが大事)、時に目標を見失いながらも(バイクに跨って疾走するシーンを入れたりね)、愛する者のために勇気を出し全力を尽くして前進し、遂には世界を救う!というのも、トム・クルーズが得意とする映画のヒーロー像ですしね。



物語の根幹ともなっているタイムループ展開は『ミッション:8ミニッツ』で体験したあの感覚と似ているので、既視感バリバリの中ついに私は睡魔に襲われそうになったわけですが・・・・主人公ケイジが異なる選択をすると新しい展開を見せ、更には物語が先へ進んでいく←これがちょっと面白いんですね。

最初はこの設定自体がゲームのようで、なんだか軽い扱いだなーなんて思っていたのですが、次第に何度もループし続け疲れ果てたケイジの挫けそうな思いや、愛してしまった彼女が命を落とす姿を何度も何度も見なくてはならないなんていう、生身の人間が持つ感情の重さが描かれるようになって初めて、やっと私もこの映画に対して感情が芽生えました。何度も何度もループし、また最初からやり直さなければならないなんて、普通は耐えられないですよね・・・





だからですね、本来ならこの映画に対して、主人公が乗り越えた先にあるドラマティック性に感動すべきなのかもしれないけれど、私はラストのあの1ショットを目にした時に「この監督さんはさすがだな~」と思いました。なんというか、これまでの全てのゴタゴタを万事オッケーにしてしまう物凄い楽観性のある、あの笑顔を入れてくるなんて!私ちょっと吹いてしまいましたもん(笑)。

そういえばプロダクション・ノートに、エミリー・ブラントのこんな言葉が載っていました。
ブラントはこう語る。
「できる限り最高の映画にしようという決意があれだけ強い人を私はほかに知らない。トムはどの瞬間も、どのシーンも、どの日も、最高の演技を目指し、妥協しなかった。彼はケイジを弱虫とかつまらない人間のようには演じなかった。ケイジは最初は役に立たず、兵士向きじゃないけど、努力するの。だからこそ、人は彼をもっと見ていたくなるんだと思う」

そうそう、これなんだろうな。トム・クルーズの映画を観てしまう理由は。彼が出れば何でも娯楽映画として成立してしまう。これって本当にスゴイことだと思います。最近ますます年齢を感じさせず、パワフルに映画制作&出演が続くトム・クルーズ。来年も沢山の映画ファンを楽しませてほしいな!と心から願っています。



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  2014/12/27 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

【アクターズ・スタジオ・インタビュー】から3本 ~ハル・ベリー、ローラ・リニー、エディ・マーフィー

   ↑  2014/12/03 (水)  カテゴリー: 映画いろいろ・・・
以前よくNHKで放送されていたジェームズ・リプトンの【アクターズ・スタジオ・インタビュー(Inside the Actors Studio)】。昔、録画してあった3回分を最近観たので、簡単ですが書き残しておこうと思います。





ゲスト:ハル・ベリー(本国放送:2007年9月29日)
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控えめでシャイでユーモアがあり、努力の人、という印象。
アフリカ系アメリカ人と白人の血を引く彼女の幼少期は、人種間の軋轢に悩み、差別され苦労したとのこと。また、アルコール中毒で家庭内暴力が酷かった父親が亡くなって以来、少しずつ父を許し(心の中で)話せるようになったという。最後にいつも行われる≪10の質問≫で「天国に着いたとき、神になんと言われたいか」と尋ねたリプトンに対し、「"お父さんが待っていますよ"」という答えを出した彼女に、人を許すことと愛すること、愛されたいという彼女の深い思いを感じてホロリとさせられました。

・・・・ま、この本国放映の数か月後には第一子のナーラちゃんを出産!ということになるんだけれど、その後は恋人ガブリエル・オーブリーとの間に勃発した娘の親権争い(泥沼化して大変なことに)、フランス人俳優オリヴィエ・マルティネスと結婚→42歳で出産!と、なかなかハードな人生の荒波をくぐり抜けていらっしゃいます。こんな点からも個人的に応援したい女優さんです。がんばれ、ハル・ベリー!






ゲスト:ローラ・リニー(本国放送:2009年1月12日)
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スクリーンから受ける印象で、ナチュラルな笑顔を見せるチャーミングな女性かな?と思っていたら、意外や意外、喋るとドッシリ芯の通った堂々たる意見を主張するパワフルな女性でした。舞台出身だからなのか、芝居がかった動きが見栄えしたなぁ。気の強そうな"攻め"の姿勢には、ホント圧倒されました。

ローラ・リニーって、クリント・イーストウッドの『目撃』での娘役や、『トゥルーマン・ショー』でのジム・キャリーの妻役、『ラブ・アクチュアリー』の奥手なOLなど、主人公を脇で支えるのに物凄く光る女優さんとしてジワジワとした存在感がありましたが、トドメとしてはやはり『ミスティック・リバー』でのショーン・ペンの妻役でしょうね。一気に凍りつかせてくれました。わたしゃタダ者のではないのよ!!という底意地が見えました・・・。『私がクマにキレた理由』でのミセスXなど軽々と演じてましたしね(笑)。知的で笑いもイケる女優さんとして、歳を重ねてもバリバリいってくれそうです。






ゲスト:エディ・マーフィ
Eddie Murphy
いつも冷静なリプトンが楽しそうに大笑い!
会場も彼を迎えられてとても楽しそう。笑いの絶えないエピソードが繰り広げられる一方で、信仰心に厚くとてもまじめで、人を笑わせることが大好きで、地に足のついた彼の受け答えの姿勢がとても印象的でした。

飛ぶ鳥を落とす勢いでヒットを飛ばしまくった80,90年代でしたが、近年は目立った出演作品がありませんでした。そんな彼が演じた『ドリームガールズ』のジミー役。ソウルフルな歌声&圧倒的なパフォーマンスに加え、トップスターの座から転がり落ちていく哀愁漂う男の姿に説得力を持たせ、強烈な存在感を放っていました。今日の謙虚な姿が"演技"であったとしても、それは確かな演技力からきているということなのでそれも大いに納得です。

サタデー・ナイト・ライブで大人気だった頃に『48時間』が大ヒット。『ビバリーヒルズ・コップ』では、スタローンが『コブラ』を選んだので、エディに決まったとのこと。黒人文芸復興の動きがあって監督業にも進出。とても器用な人なので、七変化が好きだなぁと。豪快な笑顔で大笑いした後、自分で「ウフフうふふ!」と無邪気に笑っちゃう彼の表情が可愛いなーとも思いました(笑)。

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そういえば中東にいた頃、アメリカ嫌いを自称している友人たちがエディ・マーフィーやジム・キャリーの映画は好んで観ていて(というか、わざわざ皆で集まって観て大爆笑していた!そして志村けんも大人気だった!)、そんなことからマーフィの映画を見かけるといつもその光景が思い出されます。笑いというのは、本当に万国共通のポジティブな感情。エディ・マーフィー、いい仕事してますね!(笑)


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  2014/12/03 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit