お散歩シネマ 映画の世界へ出かけよう!!映画の数だけ、もっと世界は面白くなる! 

『グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-』 (1988/フランス、イタリア)

   ↑  2011/10/27 (木)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ


グラン・ブルー完全版&オリジナル版-デジタル・レストア・バージョン-Blu-ray BOX(Blu-ray Disc)/ジャン=マルク・バール【RCP】


●原題:LE GRAND BLEU: VERSION LONGUE
●監督:リュック・ベッソン
●出演:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ、ポール・シェナー、グリフィン・ダン、セルジオ・カステリット、マルク・デュレ、ジャン・ブイーズ 他
●たった一度の呼吸で、グラン・ブルーという誰も到達することのできない巨大で深い世界へ潜っていく二人の男。彼らの名は、ジャック・マイヨールとエンゾ・モリナリ。どちらがより深く、より長く潜っていられるのか・・・。最高の友でありライバルだった熱い男二人と、その男たちに魅せられた一人の女の愛の物語。リュック・ベッソン監督の原点『グラン・ブルー』が、ノーカットの「『グラン・ブルー』完全版-デジタル・レストア・バージョン-」(168分)でリリース!



NHKのBSプレミアムで録画したブルーレイを整理していたら、懐かしさに負けて結局最後まで見てしまった!私の「映画メモ」によりますと『グレート・ブルー』(120分の方)を、どうやら中学生の時に観たようです。中学生の私では理解できなかったはずですが(笑)とにかくこの映画、流行ったんですよねー。

今では余りに定番になりすぎて、もうずっとずっと再見するのも避けてきたくらいでしたので、『グランブルー』という映画はレビューを書くとか書かないとかいう話には全くならないくらい、もうほとんど自分の中では「思い出」レベルとなっています。「デジタル・レストア・バージョン」というだけあって、クリアな映像で観る『グランブルー』は、この映画に纏わる様々な思い出も鮮明に蘇らせてくれました。映画レビューのブログとして何か一つ言えそうなことがあるとしたら、それはリュック・ベッソン監督の映画はこれだけが奇跡だなぁと感じていることくらい。人が人に惹かれる繊細さが、まだ残っている作品だと思います。


オープニングのギリシャ。幼少時代のジャック、エンゾ、取り巻きの子どもたち、神父様の話。これひとつだけでもう、かなり密度の濃い短編映画レベルではないかと。




改めて観返してみると、この映画はどのシーンも余りにも有名になり過ぎてしまい、私にとってはほとんど「名場面集」の連続のようなものになっていることに気がつきました。





思い出せないシーンなど何一つないくらい。
とにかく懐かしい気持ちいっぱいで、3時間近く観ていました。




※以降、この映画のエンディング部分に触れています。まだこの作品をご覧になっていない方は映画鑑賞後に読まれることをオススメいたします。

        ・
        ・
        ・
        ・


現在休刊の映画雑誌「プレミア・ジャパン」で、『グランブルー』のスタッフや出演者が作品を語るという特集があった時、確かベッソン監督がラストシーンについて「ロザンナ・アークエットは当時、あのラストシーンを理解できないまま演じたんだ。アメリカの若い女の子には理解し難いものだったのだろう。まぁ最終的にはわかってくれたと思うけれど」というインタビュー記事を読んだことがあります。

エンゾ・モリナーリを演じたジャン・レノは、ジャック・マイヨールを演じたジャン=マルク・バールについて「彼はちょっと難し過ぎて(役者として)育たなかった」と、その後の彼のことを語っていたようにも覚えています。

"Go, Go and see my love."

人魚と暮らすには海深く潜り、沈黙の世界に一度留まる。人魚のため永遠に命を懸けようと決心すると、その愛を確かめるため彼女達が近づいてくるんだ。その愛が誠実で純粋なら、人魚と永遠に一緒になれる・・・・・

ジャックから遠距離電話で聞かされたこの話を「美しい物語」だと思っていたジョアンナが、もはや海から上がる理由を失ったジャックにこう告げ、ロープを引くラストシーン。むかし感じたような衝撃や悲しみのような感情は今や和らぎ、新しい命を宿した女の愛の深さを一層強く感じました。



※このラストのセリフには、"Go, Go and see my love."ではなく
"Go, Go and see, my love."なのではないか?という、もう一つの説があります。

「私の愛を確かめてきて」なのか「行って見てきなさい、愛しい人」なのか。
いずれにしても愛する男を送り出す行為には変わりなく、どちらをとってみるにしても彼女の愛の形を様々に思い巡らせることができ、この映画に相応しいエンディングのセリフだと私は思っています。生きることで、その場に共にいるだけで、愛が永遠に続くという幻想を抱かせないフランス映画が私は好きです。生きる場所が違う、生き方が異なる二人の愛の形をそれぞれが認め、海に帰る者と地上で生きる者の決断をラストに見せるのです。



ただひたすらに、懐かしい思い出がいっぱいに詰まった映画です。
いつか再び観る日には、また新しい感情が込み上げてくるかもしれません。
その日まで・・・・

グラン・ブルー完全版~デジタル・レストア・バージョン~@映画生活


関連記事

■この記事に関連する映画制作国、地域 : フランス映画 

FC2共有テーマ : ヨーロッパ映画 (ジャンル : 映画

  2011/10/27 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

Comment


こんにちは!
わたしも初見はディレクターズ・カット版だったみたいで、この完全版にはちょっと違和感を覚えてしまいました。ラストであまりにもジョアンナが可哀相で…。

>生きる場所が違う、生き方が異なる二人の愛の形をそれぞれが認め、海に帰る者と地上で生きる者の決断をラストに見せるのです。

まだここまでの境地に至れないみたいです。10年後20年後に再見したら、また見方も変わってきそう。

>「私の愛を確かめてきて」なのか「行って見てきなさい、愛しい人」なのか。

区切り方ひとつで意味が変わってしまうんですね。
確かにどちらも並大抵の覚悟ではいえないセリフです。深い愛か~。

幼少時代のエピソードも、恐ろしいほどに美しい海の映像には変わらず感動しました。
これから何度か再見していくうちに、はなまるこさんのように”思い出”になっていくと思います♪

宵乃 |  2014/01/11 (土) 10:58 [ 編集 ] No.224


はなまるこより

宵乃さん、こんばんは!ご訪問ありがとうございます♪

この映画、映画を観始めた頃(中学生の時)にすごく流行していまして
それで私も観たのですが、もう全然理解できなくて、あのラストのために
「フランス映画はわからんーっ」とずっと思いこまされた作品の1つでしたi-229
(因みにあともう1作品はというと「ベティ・ブルー」i-282)
↑どちらもコドモが観て分かるもんじゃないですね(笑)

>まだここまでの境地に至れないみたいです。10年後20年後に再見したら、また見方も変わってきそう。
あ・・・でもですね、そんな私でも、もし実際にジョアンナと同じ立場に立たされたら
「誰かぁ―!この人を止めてくださいーっ!!!」って現実的に対応してしまうと思います(笑)
あのロープ、どう考えても引っ張れないですよねぇぇぇi-201

>幼少時代のエピソードも、恐ろしいほどに美しい海の映像には変わらず感動しました。
そうそう、そうなんですよね!"恐ろしいほどに美しい"んですよね、あの海。
あの世界にジャックは魅了されたんだなと・・・。
たまたま学生時代にリバイバルがあった時に映画館でも観たのですが、
あの映像と音楽に包まれて、私も引き込まれていってしまいそうでした。
うーん、またまた懐かしい気持ちになってきました・・・i-228
宵乃さん、コメントをありがとうございました♪

宵乃さんへ★ |  2014/01/11 (土) 21:50 [ 編集 ] No.226

コメントを投稿する 記事: 『グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-』 (1988/フランス、イタリア)


  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback