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『バス停留所』 (1956/アメリカ)

   ↑  2011/09/03 (土)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ




バス停留所 [ マリリン・モンロー ]


●原題:BUS STOP
●監督:ジョシュア・ローガン
●出演:マリリン・モンロー、ドン・マレー、アーサー・オコンネル、ベティ・フィールド、アイリーン・ヘッカート 他
●モンタナの牧場で生まれ育った世間知らずのカウボーイ青年ボーは、ロデオ大会に参加するために付き添いのヴァージルとともに、アリゾナ州フェニックスにやってくる。生まれて初めて都会にやって来たボーにヴァージルは「女を作れ」と言う。「女を探すなら“天使"を探す」と張りるボーは、酒場の歌手チェリーに一目惚れ、強引に結婚を決めてしまう。嫌がる言葉に全く耳を貸さない傍若無人なボーを恐れたチェリーは慌てて逃げ出すのだったが・・・。劇作家ウィリアム・インジの舞台劇を原作とするマリリン・モンロー主演の映画。






マリリン・モンローといえば、映画を観ないという人や古い映画は観たことありませんという人でも、一度は絶対に目にしたことがあるだろう"超"有名な女優さんです。が、そうやって知っているつもりでも、実際に映像で動いているモンローを映画でちゃんと観た時には、強い衝撃を受けたものです。あれほど柔らかな身のこなし、立ち振る舞い、甘やかな声や眼差しを持った女性がこの世に存在していたなんて!

常に「セックスシンボル」としてのイメージが付きまとい、そこから脱したかったマリリン・モンローが「演技」を学ぶため、ニューヨークのアクターズ・スタジオでレッスンを受けて舞台を経験した後、ハリウッドへ復帰した第一作がこの『バス停留所』でした。


うーん、しかし。
ドン・マレー演じるモンタナの"田舎者"カウボーイのキャラクター設定は、今の時代では考えられない粗暴さ(一応、朴訥ということなんでしょうが)で、この全く奥行きを感じられない男性目線からの「か弱くて優しい性格の美女」というマリリン ・モンローがまるで"モノ扱い"のようにも見えてしまい、モンローが過剰なまでに品を作りキメの色っぽいポーズをとるシーンなど、なんだか可哀想に思えるほどでした。

個人的に言ってしまえば、呑気に「牧歌的だねぇ~」とは思えず、これはもう感情移入といった気持ちが入り込む余地などまったくありませんでした。1950年代というまだまだ保守的な時代だったとはいえ、当時はこれが普通に受け入れられていたのでしょうかねぇ・・・。もし、今の時代にこんな映画を作ってしまったら(投げ縄で女を捕まえようとするシーンなんて特に!)、きっとフェミニスト議員連盟なんかが黙っちゃいないでしょうね(笑)。時代の流れや物事への考え方、価値観などは、本当に数年であっと言う間に変化してしまうものですね。



ただ一方で、この翌年の『王子と踊り子』でもそうだったのだけれど、モンローのうっとりするような、あのとろけそうな魅力には、同性の私から見ても参ってしまうものがあります。

マリリン・モンローは、儚げで少女のように無垢でなオーラを持ちつつ、この世の男性すべてを虜に出来るほどのグラマラスさで「アメリカでも最もセクシーと言われた」女優さんでしたが、彼女の本当の魅力はそんなセクシャルなことよりも、彼女がスクリーンの中で放つあの独特の間の取り方にすべてを包み込んでくれるような安堵感や、母性的な温かさを私は強く感じるのです。

『パルプ・フィクション』の中でもファビアン(マリア・デ・メディロス)がブッチ(ブルース・ウィリス)に言っていたじゃないですか。「女の子のお腹がふっくら丸いとセクシーに見えない?」と。マリリン・モンローのちょっと膨らんだお腹や、豊かな腰回りとお尻といったボディラインは、セクシーであると同時にどこか「母性」を感じさせるものがあります。

人一倍、愛を求めて苦しんだと言われる彼女でしたが、マリリン・モンローの魅力は今もなおスクリーンの中で燦然と輝き、観る者の心を魅了し続けているのは確かです。いつの時代に観ても、彼女は柔らかく輝く光のように見えるのです。

バス停留所 @映画生活




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