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『インベスティゲイター』 (2000/ニュージーランド)

   ↑  2011/07/14 (木)  カテゴリー: サスペンス、ミステリー






インベスティゲイター [DVD/洋画/サスペンス ミステリー]


●原題:LAWLESS: DEAD EVIDENCE
●監督:チャーリー・ハスケル
●出演:ケヴィン・スミス、アンジェラ・ドッチン、C・トーマス・ハウエル、アンドリュー・ビンズ 他
●5年前に若い女性を狙った殺人事件が起こった現場近くで、同様の事件が再び起こった。当時殺人犯として捕らえられ今もなお服役中のディーンの妻は、これらの事件は同一犯によるものではないかと疑う。彼女の依頼を受け調査に乗り出す私立探偵のジョディーと元秘密捜査員のジョン。しかし、妻が無実だと信じていたディーンが脱獄したとの報せが入る。また、5年前の殺人事件では警察が目撃者からの重要証言を隠していたことも明らかに。果たして、ディーンは本当に犯人なのか!?そして、真犯人は誰なのか!?



あの・・・毎年のことなんですが、私は夏の間ブログが書けなくなります。
理由は、日中すべての体力を使い果たし、夜が来ると子どもと一緒にバタンキューで寝てしまうからです。しかしながら、映画を観るのもブログを書くのも夜しか時間がないため、今日はなんとかブログの管理画面まで来ました!!急いで書いて寝ます(笑)。





この『インベスティゲーター』という作品は、もともとニュージーランドの「Lawless」というTV映画がシリーズ化したものの三作品目にあたるものです(※下記の【NZ On Screen】サイトでは、各シリーズから抜粋された5,6分ほどを観ることができます)。

1999 Lawless (TV movie)
2001 Lawless: Beyond Justice (TV movie) 邦題:正義の行方 BEYOND JUSTICE
2001 Lawless: Dead Evidence (TV movie) 邦題:インベスティゲイター

私がこのシリーズを観たのはもう数年前になってしまうのですが、とても懐かしかったので中古DVDを購入して観直してしまいました。『ワンス・ウォリアーズ』(1994/ニュージーランド)でも書いたことがあるのですが、ニュージーランド映画というのはもともと産業的な歴史が非常に浅いため、当時私が観ることができただけでもラッキーだったのかなと思います。


wikipedia:Kevin Smith (New Zealand actor)
From Wikipedia【Kevin Smith (New Zealand actor)】
そして何より、この作品について最も感慨深いこと・・・それは主演のケヴィン・スミス(Kevin Smith)がもうすでに亡くなっているということなんです。まだ38歳という若さでした。

初のハリウッド進出作品としてブルース・ウィリス主演の『ティアーズ・オブ・ザ・サン』への出演が決定し、翌月からハワイで撮影が開始されるという矢先、準備滞在していた北京の撮影所で落下事故にあい、2002年2月15日意識不明のまま中国で亡くなってしまいました。


XENA WARRIOR RRINCESS
残念ながら日本では未放映ですが、米国ドラマ「ジーナ(XENA: WARRIOR RRINCESS)」(1995~2001年)のアレス役で人気があったため、当時は【ニュージーランド・ヘラルド紙】など地元各メディアはもちろんのこと、イギリスの【インデペンデント紙】や、アメリカの【ニューヨーク・タイムズ紙】でも訃報が掲載されていました。

また彼の亡くなったあとには妻と当時11歳、9歳、3歳という3人の幼い息子たちが残されていたことから、彼の俳優仲間などによって遺族のための【the Kevin Smith Foundation(ケビン・スミス基金)】というものも設立されるなど、多くのファンたちにとって衝撃的で悲しいニュースとなったのでした。

ニュージーランドのテレビガイドを見てみたところ、ちょうど先月にも「Lawless」が再放送されていました。亡くなってもなお、ずっと人々に愛され続けている俳優さんなのでしょうね。





日本でリリースされているDVDジャケットには
≪若くしてこの世を去った ケヴィン・スミス主演!!≫
とトップに大きく載っていたりします。

さらにはこんな文言が・・・
≪最優秀監督賞・最優秀主演女優賞・最優秀主演男優賞ノミネートなど
主要5部門を受賞した人気TV番組の映画化!!≫


でも、よーく下の方を読んでみるとスゴク小さな字で「1999年ニュージーランドTVガイドテレビジョン賞」って書いてあるじゃないですか。聞いたことないと思った!(笑)
しかし、【The TV Guide New Zealand TV Awards - Results】という当時の記事には「ドラマ部門は『LAWLESS』が独占!」とまで書かれてあるので、失礼ながら日本では通用しないものの本国では大きく取り上げられていたのは本当のようです。 日本でいえば「ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞」みたいなものなのかな?規模がわからなくてスミマセン。



某サイトにも書いたことがあるのですが、ケビン・スミスの相棒を演じるアンジェラ・ドッチンは、美人なのだけれどサバサバした感じに好感が持てるという「ビバヒル」でケリー役を演じたジェニー・ガースによく似た雰囲気の女優さんです。さらに『アウトサイダー』で主演した米国人俳優のC・トーマス・ハウエルがアンジェラとケヴィンのコンビに加わることで、シリアスさの中に軽妙な空気を取り入れてくれています。

確かに映画としては、プリプリのオネエチャンたちのキャットファイトをオープニングから見せてハートを掴もうという、いわゆる日本の「2時間サスペンスもの」の域を超えない"ありがち"な作りと展開だったりするのかもしれませんが、やはりココは自然豊かなニュージーランド!ということで、街中からいきなり森の中を駆け抜けるカーチェイスシーンを盛り込んでみせたり、バーでの喧嘩のシーンではちゃんと顔面タトゥーで迫力のあるマオリ族の男性を映すなど、NZらしさをここそこに感じさせてくれるところが新鮮であったりもします。

互いに信頼を寄せている私立探偵のジョディ(アンジェラ・ドッチン)と元秘密捜査員のジョン(ケヴィン・スミス)の間柄が、微妙に近づいたり離れたりするところなど、このシリーズのファンならば思わずヤキモキするところなのかもしれませんね。






DVDに収録されているキャストやスタッフのインタビュー集では、もちろん生前のケヴィンの明るく屈託のない大らかな笑顔を見ることができます。

ラグビーで鍛えられ、さらに母親がトンガ人というDNAからかワイルドで恵まれた肉体に加え、精悍な顔つき、豊かな表情などは、他の俳優にはない魅力にあふれた役者だったのだと思います。いわゆるガタイを誇示する「タフガイ」役の多いハリウッドの"肉体派俳優"とは異なる、どこか繊細な雰囲気も併せ持つ俳優さんでした。もっと多くの映画で、活躍する彼の姿を見ていきたかったです。映画界にとっても、本当に惜しい方を亡くされたと思います。

亡くなられてもう10年近くが経ってしまうわけですが、どうしてもケヴィン・スミスのことはこのブログに残しておきたくて、今日は彼について書いてみました。


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