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『マラソン マン』 (1976/アメリカ)

   ↑  2011/01/25 (火)  カテゴリー: サスペンス、ミステリー


【DVD】マラソンマン スペシャル・コレクターズ・エディションダスティン・ホフマン [PHNE-101698]


●原題:MARATHON MAN
●監督:ジョン・シュレシンジャー
●原作・脚本:ウィリアム・ゴールドマン
●出演: ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリヴィエ、ロイ・シャイダー、ウィリアム・ディヴェイン 他
●大学院生のベイブはマラソン選手・アベベを崇拝しており、走ることが大好きな青年。彼の兄・ドグは表向きは実業家だったが、裏では政府のある機関で働いていた。ある日、ベイブは図書館で知り合ったエルザという女性とデートをするが、その最中に暴漢に襲われる。それを知ったドグはエルザにある疑いの目を向けるのだが・・・。全米ベストセラーになったウィリアム・ゴールドマンの作品を著者自身が脚色。ユダヤ人とナチスの因縁を元に、二転三転していくスリリングなストーリー展開や衝撃的な拷問シーンなど見どころ満載のサスペンス・スリラー作品となった。



を忍んで言ってしまいますが、私はてっきりダスティン・ホフマンが出ずっぱりで、マラソン選手が主人公のスポーツ・サスペンス(?)なのかとずーっと思っていました。なので、映画が始まってすぐ次々と"何か"が起きていくんだけれど、それが何なのか何が起こってるのかよく分からず、暫くは翻弄されっ放しでした。私が勝手に期待していたダスティン・ホフマンはマラソンが趣味というだけなのか!と分かるまでに随分と時間がかかりました(笑)。ま、この後、彼の脚力が見せ場にはなるのですが。

でも印象的なシーンが満載。
オペラ座で、サッカーボールが暗闇からぽーんと飛んでくる場面は、心底ゾクッときましたねぇ。ほとんど条件反射的に『世にも怪奇な物語』(1967/フランス,イタリア)のフェデリコ・フェリーニ監督が担当した「悪魔の首飾り」を思い出したんです。少女が赤いボールをポーンと放ってくるという・・・思い出すだけでもコワイー。ロイ・シャイダーが身の危険を感じてハッと身構えるんですが、その後何も起こらないのが更に不気味さ倍増で。本当に逃げ出したくなるような恐ろしさに包まれてしまいました。

それと、バルコニーで何者かに襲われるところを、向かいのビルの車椅子の老人が見つけるシーン。言わずもがなアルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(1954/アメリカ)の設定を連想してしまいました。これはちょっと面白かったですね。 



ただですねぇ、唯一、私が失敗したなと激しく後悔した点があったのです。
ローレンス・オリビエ公が演じる元ナチスの歯科医が、歯科の道具を使用して拷問をするのですが(しかも、ここは恐らくこの映画での大きな山場、というか見せ場なのだと思うのですが)・・・私にはその痛覚が全くわからなかったのです。

というのも私はこれまで虫歯になったことがなくて、歯科に行ったことがないんですよ(学校の歯科検診と出産前検診はある)。歯が痛いということも痛覚的によくわからない。なので口を開けてキャー!!というその恐怖感がほぼゼロ状態なので、何がコワイのか!?どこが痛いのか!?全く私には伝わってきませんでした。
例えば『ミザリー』(1990/アメリカ)で、脚をゴチーン!!と打たれるシーンがありますよね。あれが「わからない」と言うくらい、私はこの映画鑑賞で非常に大きな損をしたと思うのです。ですから一度虫歯の治療を経験してみて、改めてこの映画を観直してみたいと思っています!


オリビエ公は『ブラジルから来た少年』(1978/イギリス)では一転、復活を目論むナチスを追い詰める側を熱演

過去にユダヤ人たちから奪った財産を巡り、ナチスの残党や子孫たちが争うというものでは「ホルクロフトの盟約」を原作にジョン・フランケンハイマーが監督した『第三帝国の遺産』(1985/アメリカ)という作品もあります。マイケル・ケイン主演で壮大に作り上げたかったのだろう意気込みは伝わってくるものの、ちょっと残念な出来になってしまい日本では劇場未公開となりました。狂気をはらんだ独裁者やその支持者たちが未だどこかに潜み続け復活を目論んでいるのでは!?というテーマは、ユダヤ系が多いハリウッドでもなかなか消えることのない題材なのかもしれません。

因みに『マラソンマン』では、ドラマ「24」シリーズでジャックを大きくヘコませたジェームズ・ヘラー国防長官の、映画界駆け出しの頃のお若い姿を堪能することもできます。

・・・あれ?肝心のダスティン・ホフマンの話があまり出てきませんでしたね(笑)。
ナイフがシューッ!と出てきたりとか色々な意味で見どころの多い映画でしたが、それら1つ1つは濃厚なのに全体的にはどこか散漫な印象を持つ映画だなぁとも感じました。それはもしかしたら、私が拷問シーンで一人置いてけぼりを食ったからだけなのかもしれません。あー、本当にわからなくて残念だったなぁ。




というわけで、ここで「歯科医未経験の私」に朗報です!!(笑)

いつも映画ブログでお世話になっており、そして尊敬しているブロガーさんであるロッカリアさんの【ラジオ・ヒッチコック】様にて、この『マラソン マン』の記事がアップされました!(2011.2.24)
ロッカリアさんは公開時に劇場でもご覧になっていて、当時の思い出を含め、あの拷問シーンがどれほどイタイ!ものだったのか、どれほどオソロシイ!ものだったのかを克明に記事にしてくださっています。映画を観なくてもこれで十分です!というほど痛そうな文章です(笑)。とても参考になりますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

マラソンマン@映画生活



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