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『リトル・ミス・サンシャイン』 (2006/アメリカ)

   ↑  2011/01/27 (木)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ


リトル・ミス・サンシャイン【Blu-ray】 [ アビゲイル・ブレスリン ]


●原題:LITTLE MISS SUNSHINE
●監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
●出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン 他
●アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして“負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだったが・・・・。




こういう映画、本当にヨワイんです。大笑いしながら一人でポロポロ泣いてしまった。。。
うーん、これがきっと"狙い通り"というやつですね。でも「家族」をテーマにした、とても素直な作品だなぁと思いました。

まず、真剣そのものの顔でとことんズレまくっているゲイの伯父さん、スティーヴ・カレル。
私は彼が好きすぎて仕方がないのです。『エバン・オールマイティ』(2007/アメリカ)を観た時もそうだったのですが、本人は至って真面目に内なる自分と戦っているんでしょうが、その妙に閉じた感じが醸し出す可笑しさ、というのが私のツボでもありました。彼が出ているだけでも、この映画への好感度ポイントは自然に上昇するのであります。

そういう"イイ人"が自殺未遂をしてしまった理由を、ちゃんとオリーヴちゃんに説明しようとするオープンンなママの姿は、やっぱりアメリカ映画だなぁと思いました。こういうところ、常識的に考えるとどうしても社会的に不都合なことは子どもに隠そうと思ってしまいますから。そして意外とあっさり「変なの、ふーん」と受け止める子どもの方がスゴイのかなとも思いました。





そうそう。子どもといえば、長男のドウェーン。彼は、伯父さんであるフランクに似ているんでしょうね。髪の色がこの二人だけがいきなり濃いめブラウン系ということもあるんだけれど、周りの価値観に左右されない独特の物差しで世の中を見ている感覚。このバラバラな家族の中で一番近いDNAじゃないかなと。


家族の距離が見えるような奇跡的に美しい空と雲のショット。

確かに、自殺未遂も破産も夢を見失うことも人生最悪の事態ですけれど、生きていればまだ立ち上がれるチャンスはあるわけです。家族だったり、友人だったり、或いはもう傍には居ないけれど強く愛された思い出だとか、誰か一人でも思ってくれる人がいれば、きっと大丈夫なんだろうな、と。そんな当たり前のことをこの映画で思い出しました。





勿論、一人で立ち止まって時間に癒されたり、うずくまって「みんな大嫌いだバカヤロー!!」と悪態つくことも必要なんだけれど、最後はやっぱり、人との関わりの中でしか生まれない温もりが必要なんだなぁと。誤解されたり、嫌われたり、傷ついたり、失ったり、間違ったり、本当に本当に面倒くさいのだけれど、そういう頑なな気持ちが一気に溶解していくような温かさを、思いがけなく人から貰ったりすることもあるのですから。

「負け組否定キャラ」のパパは、根拠のない出鱈目な自信過剰さが超絶に傍迷惑な人物でしたが、家族が危機に陥った時、周りが躊躇するような事態を爆発的に突破させる強さを家族の中で発揮しました。

人は年齢を重ねたりそれなりの経験を積んでしまうと、自分の知る範囲だけで世界を決めてしまったり、それ以外がよく見えなくなってしまいがちです。でもそれは「一人」だと欠点にしか映らないものですが、この家族のように1つの目的に向かって集まった時に、絶大なパワーに変わってしまうんですね。こういうのって、一人でいる時にはわからないものです。


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こうしていよいよ突入していく美少女コンテスト。ダメダメだった家族が一丸となってオリーヴちゃんを守ろうとする姿勢に、私はホロリときてしまったわけです。

このミスコンの価値観自体、これはこれで恐ろしい世界なんですよねぇ。ま、こんなコンテスト対策をおじいちゃん一人に任せていた大人たちが悪いんですけどね、だってあれはヒドすぎるでしょう(笑)!いや、それともおじいちゃん、わざとあんな事をしたのかな。オトナの世界をとことんコケにするために・・・・いやいや、可愛いお孫ちゃんを使ってはそんな事しないか。おじいちゃんの「趣味」だったということにしておきましょう!

お腹ポッコリで可愛いオリーヴちゃんを演じたアビゲイル・ブレスリンは、今や思春期真っ只中のキレイな女の子に。ハリウッドの波に飲み込まれることなく、すくすく成長していってほしいなぁ。


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  2011/01/27 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

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