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『幸せになるためのイタリア語講座』 (2000/デンマーク)

   ↑  2010/09/17 (金)  カテゴリー: ロマンス、ドラマ
8月鑑賞映画memo第5弾 『幸せになるためのイタリア語講座』





幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版 / 洋画


●原題:ITALIENSK FOR BEGYNDERE / ITALIAN FOR BEGINNERS
●監督:ロネ・シェルフィグ
●出演:アンダース・W・ベアテルセン、ピーター・ガンツェラー、ラース・コールンド、アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン 他
●冬、デンマーク・コペンハーゲン近郊のとある町。妻を亡くしたばかりのアンドレアスは、新任牧師としてこの町を訪れ、ホテルに泊まる。そのホテルのお人好しなフロント係ヨーゲンは、レストランで働く親友のハルにクビを宣告する役を上司から押しつけられ当惑する。そのヨーゲンへ秘かに想いを寄せているウェイトレスのジュリア。パン屋の店員オリンピアは偏屈な父親に閉口し、美容師カーレンはアルコール依存症の母を抱えていた。そんな彼らは、市の主催する週に一度のイタリア語初級講座で顔を揃えようとしていた。(allcinemaより抜粋)




修正のない自然光。奇をてらうことのない素朴な編集。温かな人間味を素のままで感じるとともに、まるでその場に居合わせたかのような、荒削りで生々しい匂いも同時に感じる。ドグマ映画(Dogme95)の厳しいルールがうまく功を奏した素敵な作品だなと思いました。特殊効果もなく、演出がかった音楽もありません。実験的であるがため、かえってそれらが意図的に感じたり厭わしく思われたりするのかもしれないけれど、それでもただ、人が純粋に映像のみで物語を伝えようとしている気持ちが、私には心地よく感じられました。物語と共にいるような安心感。


デンマークという国の人が、立ち行かなくなった人生と何とか向き合うために「イタリア語を習おうよ」という気持ちになるあたり(理由は人それぞれだけど)、これだけとっても私には十分に解りすぎるくらいわかって、ちょっとジーンときてしまった。皆、幸せになれますように。




このメモを保存した後、この映画の"感覚"を料理しながら幾度となく思い出すことがありました。玉ねぎを焦がさないように丁寧にゆっくり炒める感じ。さっくりした食感になるように、ふるいにかけた小麦粉を根気強く少しずつ加えて一生懸命混ぜる感じ。売っているお弁当や手軽なお惣菜、レストランの美しい食事などではなく、素材に自分で手をかけて美味しいものを作りたいと思う時の穏やかな気持ち。美味しいものは、意外と飾り気もなく簡素でシンプルだったりする気がします。


Dogme95「純潔の誓い」
■撮影はすべてロケーション撮影によること。スタジオのセット撮影を禁じる。
■映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。
■カメラは必ず手持ちによること。
■映画はカラーであること。照明効果は禁止。
■光学合成やフィルターを禁止する。
■表面的なアクションは許されない(殺人、武器などは起きてはならない)。
■時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。
■ジャンル映画を禁止する。
■最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。
■監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。


幸せになるためのイタリア語講座@映画生活



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