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『恋人たちの予感』 (1989/アメリカ) で、ちょっとアンケートをとってみた

   ↑  2015/11/07 (土)  カテゴリー: コメディ





●原題:WHEN HARRY MET SALLY...
●監督:ロブ・ライナー
●出演:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン 、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービイ 他
●初対面でお互いに最悪の印象を抱いたハリーとサリー。だが、その5年後と10年後にそれぞれ空港と本屋で偶然に再会し、いつしか本音を言い合える友人として付き合うように。そして、出会ってから11年の歳月を経てふたりがたどり着いた場所は・・・。「男女の間に友情は成立するか?」 いつの時代でも取り上げられる男女の永遠のテーマに迫った、コメディ満載のラブストーリー。





80年代の映画で古めなんですけれどね、大好きな作品です。
テーマは「男女間に友情は成立するか?」きっと誰でも一度は考えたことがあるんじゃないかな。



これって結論から言うと、半分【Yes】で半分【No】だと思うんですよねー。
そもそも「恋じゃないよ、"友情"だよ」といっても、相手に感心を持ったり相応の魅力を感じなければ、親しい友人として継続するお付き合いもないでしょうし、この時点で既に相手に対して好意はあるんでしょうね。"情"というくらいですもんね。



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ちょうど先月、学生時代からの音楽仲間である友人と話していて、この話題が出たんです。
それで、その場にいた恋愛現役世代である10~30代の独身男性8人(全員恋愛に関してはストレート)にアンケートをとってみました。サンプル少ないですけどね!


Q1 あなたには親しい女性の友達がいますか? 
   Yes:3人   No:2人  その他:3人
※[Yes]のうち、彼女持ちが1人。 [その他]内訳:「親しいと言えるか微妙」2人 「そもそも友達がいない」1人←オイオイ

Q2 (Q1でYesと答えた人対象に)その女性の友達に、友情以外の恋愛感情を抱いたことはありますか?
   Yes:0人   No:2人  その他:1人
※[その他]:「少し揺れたことがある」

Q3 今後、その女性の友達が恋愛の対象になることがあると思いますか?
   Yes:1人   No:2人
※[Yes]:「絶対ないとは言えない」  [No]:「自分には彼女がいるので」「女友達には彼氏がいるので」



個々に抱える恋愛事情を知っている人もいる中で、皆さんかなり素直に答えてくれました。
これだけでも、なんとなくオトコ心が透けて見えるようで興味深かったです。
【親しい女友達】というラインがちょっと微妙だったかな。2人で買い物に行ったり、ゴハン食べたり、相談にのったり・・・だけど恋愛感情はないよ、という関係。この辺りは個人の判断になるのかな。




で、上の問いについてみんなで話していて、いよいよ〆か!という時になって「ま、結局男は"あわよくば"というのがあるからなー」「うんうん」「そうかもそうかも」とまとめ始めたんですよ、やつらは!↑映画の中でもハリーが同じこと主張していた!

「あわよくば」
意味:うまくゆけば。好機に会えば。(三省堂 大辞林より)
英語:if there is a chance,   if things go well (研究社 新和英中辞典より)


まったく何だよ、チャンスって!(笑)
もちろん、私くらいの年齢になってきて長年築いてきた家族同然の親しみの感情や、何でも話せる気軽さ、或いは尊敬の念などを持っての"鉄壁の友情"もあるとは思います。ま、少なくともどちらかにストッパーがかかっていて「友情を保とう!」という気力があれば、男女間の友情というのは作れるものなんでしょう。

でも、そこから万が一何らかのスイッチが入ってバランスが崩れた時、或いはタイミングが合った時、その友情はいわゆる「恋に落ちる」状態に移行してしまうんでしょうね。たぶん、相手を「自分だけのものにしたい」と思ったらその時点でアウト!かな。








ハリーとサリーは、最初から互いに「面倒な女だな」とか「本当にイヤなヤツ!」と率直に言い合っていたんですが、よく考えてみると壁をまったく作らずに、気取らず遠慮なく話せる間柄って、どんな関係にせよ貴重なんですよね。相手の良いところもイヤなところも、興味深く受け入れられる関係。

相手がピンチになったら夜でも駆けつけたり、失恋したサリーや離婚したハリーを互いに気遣って電話でグチに付き合ったり。二人が心から相手のことを心配しているという面がよく伝わってきて、観ていてなんだか心が温かくなります。

だから、ハリーとサリーの二人がお互いを思い合って一緒に年を重ねていく姿が自然なのは、それが友情であろうと恋心であろうと、互いにきちんと向き合う勇気を持つことのできる、人生で本当に必要な存在だったからなのかも。






「1日の最後におしゃべりしたいのは君なんだ」
“And I love that you are the last person I wanna talk to before I go to sleep at night”

「男女間に友情は成立するか?」なんて、結局は愚問なんでしょうね。
恋愛感情とは別の正直な気持ちでいられる、バランスの良いちょっと素敵な関係。

だいたい、人生の中で並行して何年も一緒に過ごすことの出来る人なんて、実はほんの数人しかいないんですよね。ましてや"一生"かけて続けていける関係のある人なんて、それよりもっともっと少ない。沢山の、本当に数えきれないくらい沢山の人たちと出会っているはずなのに、そのほとんどは隕石がぶつかるような勢いで、ただ一瞬で通り過ぎていくだけ。

もしそんな関係の人がいたらそれは本当に貴重。大事にしていかなくちゃいけませんね。
年賀状の準備を始める季節だし、もう一度友達の数を数え直してみようかな!





因みに、心理学的には「愛情」は3要素で成り立っているといいます。

アメリカの心理学者 ロバート・J. スターンバーグが提唱した「愛の三角理論(triangular theory of love)」における情熱(Passion)、親密さ(Intimacy)、献身(Commitment)。

 情熱:常に相手と一緒にいたいと願う強い思い
 親密:好意や尊敬の念、相手を近くに感じる気持ち
 献身:相手との関係を長期的に維持しようという決意

この3つが揃っていれば間違いなく絆の強い「完全な愛」と言えるのですが、ライフステージによって「愛」の形も様々に変化していくもの。また、どの要素が強いかで自分のもっている「愛情」が刹那的な愛なのか、友愛的なものなのか、或いは契約だけの虚無の形なのかといった"愛情のタイプ"を理解することもできます。

もちろん、どれにも当てはまらなければそれは「無関心」ということで、つまり「愛情はない」ということです(笑)。


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  2015/11/07 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

Comment


お~、アンケートですか。「あわよくば」って、あはは…率直な意見が集まってよかったですね(笑)

>ハリーとサリーの二人がお互いを思い合って一緒に年を重ねていく姿が自然なのは

そうそう、何年経ってもふたりが一緒にいる姿がすごく自然でした。こういうところがこの作品が”ただのつくりもの”にならない理由なのかな。
こんな風に自然体で一緒に居られるってホント素敵です♪

愛情は情熱、親密さ、献身で成り立っているか~。…う~ん納得!
考えたこともなかったけど、こうやって相手への気持ちを一つづつ確認していけば、何が足りないのか、本当の愛情なのかわかりそうですね。

宵乃 |  2015/11/08 (日) 17:18 [ 編集 ] No.386


宵乃さん、コンバンハ♪

>あはは…率直な意見が集まってよかったですね(笑)
はい、もう、本当に(笑)!
詳細はかーなーりー省いてアンケート結果を書きましたが、
意外と「男女の友情」って人それぞれに面白い話が聞けるんだなーと思いましたi-237

>こういうところがこの作品が”ただのつくりもの”にならない理由なのかな。
そうそう、確か宵乃さんのブログでも『恋人たちの予感』が記事になっていましたよね!!
で、その時に早口言葉で言い合うところが実はビリー・クリスタルのアドリブで、
メグ・ライアンが一瞬素の顔を見せるものの、監督がカメラを回し続けたことで
すごーく自然な二人の表情を見ることが出来た!・・・という話をした覚えがあります(笑)♪
こういった二人の役者さんによる自然な化学反応が、本当にステキに思える映画でしたよねi-179

それと、ハリーがサリーのことをバッティングセンターで友人に話す時に
「すごく魅力的なのに"寝たい"と思わない初めての女友達だな」
って何気なく言うセリフがあったのですが、今回観直した時に
ハリーはサリーのことをそれくらい大切に思っていたのか・・・とも感じました。
何度も観ているハズなのに、毎回色々な部分が響いてくる大好きな映画ですi-178

>こうやって相手への気持ちを一つづつ確認していけば、何が足りないのか、本当の愛情なのかわかりそうですね。
これ、面白いですよね!
「親密さ」の強い友情だと思ったら実は「情熱」が強くなってきて・・・とか、
昔は「情熱」が強かったのに、今や「献身」だけが虚しくあるとか(笑)。
冷静に分析していくと、ちょっと怖くなりそうですi-229

宵乃さんへ★ |  2015/11/08 (日) 21:06 [ 編集 ] No.387

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