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『デストラップ・死の罠』 (1982/アメリカ)

   ↑  2012/10/17 (水)  カテゴリー: サスペンス、ミステリー


デストラップ/死の罠


●原題:DEATH TRAP
●監督:シドニー・ルメット
●出演:マイケル・ケイン、クリストファー・リーヴ、ダイアン・キャノン、アイリーン・ワース、ヘンリー・ジョーンズ、ジョー・シルヴァー 他
●ミステリ専門の劇作家とその妻の元へ、劇作家志望の若者が訪ねてくる。若者の脚本を横取りしようと企んだ作家は殺しの準備を始めるが・・・。アイラ・レヴィンの書いたヒット舞台劇(78年2月26日にブロードウエイのミュージック・ボックス・シアターで初日をあけ、82年6月13日に終了)をエグゼクティヴ・プロデューサーのジェイ・ブレッソン・アレンが脚色、シドニー・ルメットが監督している。




イギリス映画『探偵<スルース>』では、サー・ローレンス・オリヴィエに翻弄される若造だったマイケル・ケインが、なんと今度は成功者で殺人者の立場へ。

この『デストラップ 死の罠』も ①大ヒットの舞台劇が原作で、②名匠が監督、③"前半の殺人"後に食事し、④二転三転以上のドンデン返しが続くのでまったく気が抜けない・・・というところまで『探偵<スルース>』にソックリ!

【どんでん返しにつぐどんでん返しの複雑な構成のミステリー】とも言われていますが、その割には何となく手際の悪いテンポが私にしたら緩慢に思え、その中弛み加減に減途中から疲れてしまって「あーもう何でもオッケーさ!!」くらいに構えてどこまでバトルが続くのか忍耐強く見守った・・・という言い方が正しいかもしれません。うーん、私は『探偵<スルース>』では感じられた、男同士の鋭い心理合戦の緊張感の方が好きでした。どうしてもね、似たような舞台設定だと比べてしまいますね。『探偵<スルース>』を観ていなかったら、それらのドンデン返し連続技にグイグイ惹き込まれたかもしれません・・・ザンネン


 
"デストラップ"にまずかかるクリストファ・リーヴの、あまりに感じの良い好青年ぶり。第3回【ゴールデンラズベリー賞】最低助演女優賞を受賞してしまったキャーキャー叫ぶだけのダイアン・キャノン(笑)。泣きの電話をかけるマイケル・ケインの芸達者ぶり。

個々には見所も多くて、ついプッと吹き出してしまうようなユーモアもありましたが、これがあの緊張感あふれる骨太な社会派映画を撮り続けてきたルメット監督の作品だとは思えない"軽さ"が意外!

そういえば『デストラップ』と同じ1982年に、ルメット監督はポール・ニューマン主演で『評決』も撮っているんですね。こちらは医療過誤をテーマにした法廷ものであり、オスカー賞レースでの獲得はならなかったものの、作品賞・主演男優賞・助演男優賞・監督賞・脚色賞と主要部門のほとんどでノミネートされ評価もなかなか。よく同じ年にこんなに色合いの異なる作品を作ったものだなぁと感心したのですが、その実は・・・以前手掛けたサスペンスやミステリー系の映画(『12人の怒れる男』や『オリエント急行殺人事件』『Child's Play』)のような作品の監督が欲しくて引っ張ってこられた"雇われ監督"だったようです




因みに原作を手掛けた小説家・劇作家のアイラ・レヴィン(Ira Levin)は、『ローズマリーの赤ちゃん』『ステップフォード・ワイフ』『ブラジルから来た少年』『硝子の塔』など、彼の小説の多くが映画化されていることでも有名。


それから、当時デザインされた映画版のポスターは人気絶頂だった[ルービックキューブ]をフィーチャーしたものなんだそう。直接映画の内容とは無関係なんですが、これだけでもじゅうぶん時代を感じるなー。映画を観終わった後にこのオリジナルのポスターを観て「エ!?」と思いました(笑)。

デストラップ・死の罠@映画生活



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