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『奇人たちの晩餐会』 (1998/フランス)&(2010/アメリカ)

   ↑  2012/12/04 (火)  カテゴリー: コメディ
ここ最近の出来事・・・

数週間前に自分が胃腸炎に罹り、やっと完治したと思ったら今度はこどもが緊急入院。1週間付き添い看護していました。でも今日、おかげさまでやっと退院できたんです ヨカッタヨカッタ。おかげで体重が4キロも減ってお母さん体が軽くなりましたよ笑。で、久々に家に帰ったら急に疲れがドッと出て、無性にオロナミンCが飲みたくなり一気に三本も飲んでしまった・・・・

ま、帰宅後も暫くの間は看護が続くので、書き残しておいたレビューを一つUPしておくことにしました。映画を観られる生活ってホントに幸せなんだなぁ~と、まるで別世界から帰還したかのような気分です。皆さまもどうぞ、お身体だけはお大事に・・・・!!





学生の頃に観たフランスのコメディ映画『奇人たちの晩餐会』のハリウッド・リメイクバージョンを観る機会があったので、思い切って今回は2作品続けて観比べてみました。フランス版の方は、むかしNHK-BSで放映していたものをVHSで録画した代物なので、あまりに酷い画質には懐かしささえ覚えました。あぁ、この頃は一生懸命映画を観ていたんだよなぁ~

●あらすじ:出版業を営むブロシャンには密かな楽しみがあった。それはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会。今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという小男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまうことに・・・。



『奇人たちの晩餐会』 (1998/フランス)


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●原題:Le Dîner de cons / 英題:The Dinner Game
●監督、脚本:フランシス・ヴェベール
●出演:ジャック・ヴィルレ、ティエリー・レルミット、カトリーヌ・フロ、ダニエル・プレヴォスト、フランシス・ユステール、アレクサンドラ・ヴァンダヌート 他 




昔観た時は「バカを笑う」という不愉快な設定にちっとも楽しめなかった・・・という出会いは最悪だった映画でしたが、【USA版】と見比べるために今回恐る恐る再見してみたら・・・あぁそうか!"バカを笑う"なんて悪趣味なことをする奴がいかにイタイ目に遭うか?悪意のない親切がいかに最悪な事態を引き起こすか!?というのを笑い飛ばす、ブラックなオトナのユーモアが映画の肝だったのだなぁとやっと分かりました。あーもう、若かった私は一体何をカリカリして観ていたのだろう!?



もともとフランシス・ヴェベールの同名の舞台劇を原作であり、そのヴェベール自身が今作でも監督を務めていることもあって、「舞台劇」はほとんどそのまま室内劇として無理なく置き換えられています。

つまり、大部分を登場人物どうしの会話にしている点は主題のエスプリを余すことなく引き出していて、この無駄のない面白さには感服するばかり。1998年のセザール賞で脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞したというのも大きく頷けるもの。

"バカのピニョン"のせいで、夫婦の危機を引き起こされた上に税務査察官まで家に招き入れることになるという、本当は自分が蒔いた種のくせに、この次から次へと面倒なことを巻き起こされる悲惨過ぎるステップが実に実に洗練されていて、もの凄~く自然に楽しめました。最後にはさり気なくホロリとさせられるセリフも用意されていて、心もホッコリ。観直して本当に良かったなぁ。なんだか大好きな映画になってしまった。
年をとるというのも、決して悪いことばかりじゃないなぁ。






『奇人たちの晩餐会 USA』 (2010/アメリカ)

奇人たちの晩餐会 USA [ スティーヴ・カレル ]


●原題:DINNER FOR SCHMUCKS
●監督:ジェイ・ローチ
●出演:スティーヴ・カレル、ポール・ラッド、ザック・ガリフィナーキス、ジェマイン・クレメント、ジェフ・ダナム、ブルース・グリーンウッド、ロン・リヴィングストン 他 




こちらは今回初見の【USA版】。
大好きなスティーブ・カレルとポール・ラッドが出ていなければ完全にスルーしていた映画です。しかしまぁ、皮肉の効いた前作に比べると(仏版だって十分ドタバタだったのに)、なんとも幼稚なドタバタ&ハートフルストーリーに変わっていたことか!ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」まで使ってしまうというこの無駄な贅沢さも凄い。金のチカラだろうか・・・

バリーのオバカっぷりというのは、純粋でおっちょこちょいでそそっかしくて忘れっぽくて(まぁ言ってみたら本当にバカモノなんだけど)心根の優しい人、というカレルお得意のキャラクターでもあるので、その点はオリジナルと変わらぬ面白さが(私のようなカレルファン以外にはただ五月蠅いだけなんだろうな)は辛うじて生きています。



ただ、やっぱりオリジナルと大きく展開を変えているんですよねー。

やたら米国コメディアンの見せ場を作って幼稚なお笑い合戦をさせる余計な点と、もう一つ、なんとバリーが晩餐会に出席することになるという・・・うーん、この晩餐会においてハリウッドお得意の大演説と大逆転の感動のフィナーレがやってくるわけなので外せないんだろうなぁ。このあまりに純粋なハリウッドマジックには、カレルがスピーチし始めるところで「来るぞ来るぞ・・・」とお尻もムズムズしてしまった。こ、ここまでされたら逆にもう感心するしかない・・・。エンドロールの最後の最後に、ちょっとしたオチを持ってきているところは粋な感じで好きでしたが。

フランス版の設定を借りた、別物コメディとみたほうがいいかな。『奇人たちの晩餐会 USA』という邦題もなんだか投げやりな感じもしますしね(笑)。



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  2012/12/04 | Comment (10) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ | edit

Comment


こんにちは!

あららら!大変でしたね!
だけどとりあえず無事に退院できて
良かったですね~、安心いたしました。
4キロ!

オロナミンC解ります(笑)
わたしも好きです、早く完全に良くなると
いいですね~!お大事に。

タマ |  2012/12/06 (木) 10:03 No.45


身体が資本!

年の瀬って、昔から色々な事が一変にあるみたいですね。
歳を取って来ると、やはり身体が資本だと痛感します。
お子さんも、早く完治なされるといいですね。
神経を使い、身体も酷使されてるとは思いますが、あまり無理をなされないようにして下さい。
あと、風邪とノロウイルスも流行っているみたいなので、お気を付け下さい。
映画の事は、またの機会に。

ロッカリア |  2012/12/06 (木) 23:54 [ 編集 ] No.46


はなまるこより

タマさーん!
お返事が遅くなってしまい、大変失礼いたしました!!!

そうなんですよ、オロナミンC一気に三本いきました(笑)
それからですね、チョコレートも凄く食べたくなって
ブラック板チョコをバリバリ食べてしまいました・・・

自分がやっと普通食を食べられるようになったところで子どもの入院でしたが、
今度はこどもが病院食を食べてくれないので(持ち込みにしましたが)
出てくる病院食は私が食べてました。痩せた~(笑)!!
タマさん家も、どうか温かくお過ごしくださいね。
ほんと健康の有難さをしみじみ感じております。。。。

タマさんへ★ |  2012/12/07 (金) 21:18 [ 編集 ] No.47


はなまるこより

ロッカリアさん、いつも温かい言葉をありがとうございます。
ほんと、健康って普段はまったくその有難みを実感することなく過ごしていましたが
こうバタバタくると「身体が資本」なんだなと痛感せずにはおれません。

急な入院でしたので、荷物を取りにちょっとだけ家に帰った時に
まさか入院になるとは知らずに出て行った状態のままの家の中を見て
あぁ普段はなんて幸せだったんだろう・・・・と、涙が出そうになってしまいましたi-201
ロッカリアさんのブログは更新ごとにグーグルから毎回楽しくチェックしておりましたが
10月末ごろに「あーロッカリアさんのお誕生日だ!」と思いつつ
無為に過ごしてしまったバチかもしれません~i-241
ロッカリアさんもどうぞお身体(あ、指のお怪我にも!!)お大事に・・・!
(そうなんですよね、子どもの園でもノロウィルス本当に流行していてコワイです・・・)

ロッカリアさんへ★ |  2012/12/07 (金) 21:31 [ 編集 ] No.48


良いお年を

しばらく訪問しない間に、色々大変な思いされてたのですね。
もう体調はよくなられましたか?
お子さんの病状も心配です。

本当に、ゆっくり映画を見たり、その感想文を書いたり出来る日常の
なんでもないことが
実は何よりも幸せなことなんでしょうね。

明日からまた寒くなるようです。
ご自愛くださいね。
ご家族でよいお正月をお迎えください。

来年もはなまるこさんのブログ楽しみにしております(^O^)/

mia☆mia |  2012/12/30 (日) 16:50 No.77


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 |  2012/12/30 (日) 17:01 No.78


はなまるこより

mia☆miaさ~ん、こんばんは♪
はやいもので今年も、もう年末のご挨拶になってしまいましたねi-201

いやはや、私の胃腸炎はこどもの園から頂いてしまったようでして
一人でエライ目にあいました^^;
こどもの方は順調に快復しており、現在は自宅で冬休みを満喫しております。
ご心配おかけしまして申し訳ございませんでした<(_ _)>

ゆ~っくりと映画を観られるような安らぎの時間は遠くなっておりますがi-229
映画を観られること、その時間があること、思いを書けることなどは
本当に幸福な時間だったのだなぁ・・・としみじみ思いました。
mia☆miaさんの最新映画レビューは、そんな私の楽しみです☆

どうぞmia☆miaさんも無理のなさらぬようご自愛くださいね。
mia☆miaさんの元気で楽しいレビューを読むには・・・・
mia☆miaさんに元気でいてもらわないと!!(笑)
そして、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
どうぞどうぞ良いお年を・・・☆

mia☆miaさんへ★ |  2012/12/30 (日) 23:02 [ 編集 ] No.79


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 |  2012/12/31 (月) 21:19 No.81


こんにちは!

この作品、はなまるこさんとは逆で、初見時は思いっきり笑えたのに、大人になってから再見したら、ピニョンの行動にイラついて主人公に同情してしまうという自体に…。
主人公がサイテーで嫌いなのは変わってないのに、あまりにも”良かれと思って事態を悪化させてしまうピニョン”がね~、身近にいたら嫌過ぎる(笑)
でも、それでも好きなことには変わらなかった稀有な作品です。

USA版は見事にアメリカナイズされてて、個性も薄まった印象でしたね。同時期に観たのに、すでに忘れかけてます。

>このあまりに純粋なハリウッドマジックには、カレルがスピーチし始めるところで「来るぞ来るぞ・・・」とお尻もムズムズしてしまった。

そうそう、お決まりのパターンが来たぞという感じで(笑)
それでも意外とウルッとさせてしまうところはさすが。
リメイクをきっかけにオリジナル版を観る人が増えてくれればいんですけどね~。

宵乃 |  2013/11/15 (金) 11:07 [ 編集 ] No.195


はなまるこより

宵乃さん、こんばんは!
いつもコメント残していただいて、本当にありがとうございます<m(__)m>

わー、このフランス版の作品の方は、観た人、観た時なんかによって
やっぱり随分と印象が変わってくる映画なんですねー。
宵乃さんも「わはは」と「いらいら~」の両方を体験なさったんですね(笑)!
>主人公がサイテー
>ピニョン”がね~、身近にいたら嫌過ぎる←というこの設定は同じなので、
ココが笑えるか!?イライラさせられるか!?の微妙な分かれ目になるんでしょうねぇ。
ピニョン、本当にバカすぎる・・・・・(笑)スゴイ俳優さんだと思いますi-229
或る意味、ずーっと忘れられないキャラクターです(笑)。

そして、USA版には参りましたi-204
もう本当に【ザ・ハリウッド・コメディ映画】!!という感じで、
笑いのツボや展開もフランス版そっちのけだったような記憶が・・・・
あれ??私もすでにアメリカ版の印象がアヤフヤですi-229
おばかのピニョンの"勝ち"ですね!(笑)

宵乃さんへ★ |  2013/11/16 (土) 21:17 [ 編集 ] No.196

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