『アンタッチャブル』 (1987/アメリカ)

はなまるこ

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アンタッチャブル スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]


●原題:THE UNTOUCHABLES
●監督:ブライアン・デ・パルマ 
●出演:ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミス、ロバート・デ・ニーロ、ビリー・ドラゴ、リチャード・ブラッドフォード 他
●ブライアン・デ・パルマ監督が、TVシリーズ「アンタッチャブル」を映画化。禁酒法取締のため、絶対買収されないという意味から「アンタッチャブル」と呼ばれた捜査官・エリオットと3人の仲間が、アル・カポネ摘発へと乗り出していく。





今では“なんとなく俳優やってます”感の強いケビン・コスナーですが、この作品ではその「クサさ」が見事ハマリました。

娯楽大作としても要素十分!なんて絢爛豪華!!
監督は言わずと知れた巨匠デ・パルマ。哀愁ありスケール感ありの名曲を生み出すのは、映画音楽界の大御所モリコーネ。さらにコスナーを支えるは「助演男優部門」でオスカーを獲った重鎮ショーン・コネリー。ピリリと効いた脇役は、ガルシア&チャールズ・マーティン・スミス。そして!イタリア系の悪役を演じるのが楽しそうなデ・ニーロ様。

これはもう、楽しまないワケにはいきませんね~!







■2010年5月1日 追記:
最近久々に『アンタッチャブル』を観てみたら、ビックリするくらい以前とずいぶん印象が変わったのでシッカリ追記。


昔はデ・パルマ監督を何だかよくもわからずに有難がって観ていましたが、今観てみると思わずプッと吹き出してしまうような大サービス&ケレン味たっぷりの面白い作品だったのだなぁと感心してしまいました。

まず、この映画自体がパラマウント創立75周年を祝って作られたお祭り映画だったんですね。どうりで最初から最後までテンコ盛り状態だったわけだ!オープニングですぐに気がつくんですよ「エンニオ・モリコーネの音楽が雄弁すぎる!」と。しかしこれだってオーケーオーケー。【THE お祭り映画】なのですから。心の中では拍手喝采です。しかも画面にはスターが勢揃いとくれば、のせられないわけにはいきません。



映画の内容も、黒澤明監督の『七人の侍』よろしく次々と仲間集めに回るシーンで心も踊り、突如騎馬隊が活躍してライフルをブッ放す西部劇になってみたかと思えば(でも橋は爆破しなかった)、ヒッチコックばりの殺し屋登場で、しかもクルクル落下するシーンも挿入されるなど、これはもうポチョムキンも真っ青のこれ一本で映画祭!!の楽しいノリなのです。こんな大サービス、嬉しいじゃありませんか!

殺し屋が白いスーツを着ているのも、マッチケースに住所を書くのも、落語のオチのように又はヒッチコック映画のようにキメの一言でホイっと終わらせるラストも、すべて映画の文法通り=ベタ寸前の手法ではありますが、洒落っ気あるデ・パルマ監督ならではの力技で映画への愛情がたっぷりの大娯楽映画の出来上がり。2時間、とても楽しく観ていられました。

こういう映画の観直し→再発見って、いいものですねぇ。
あ、「ケビン・コスナーの演技が大根」というのは改めて再度確認できました。ここは残念ながら昔と変わらなかったですねぇ(笑)






■2010年5月1日 さらに追記
エンニオ・モリコーネについて思い出すことがあり、初来日コンサートをおこなった際のプログラム「ENNIO MORRICONE in Japan」を読んでいたら『アンタッチャブル』についての記述があったので、私的メモとしてちょっと引用。


・・・モリコーネの楽曲に特徴的な音型が一本の映画でこれだけまとめて聞かれる作品も珍しい。初コンビとなるブライアン・デ・パルマ監督に対してモリコーネは自作のレパートリーを全公開したような趣である。
 (中略)
同じギャング映画でも『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』と比べればハリウッド作品に対するモリコーネの姿勢も自ずとわかるような気がするのである。


[2007年『ENNIO MORRICONE in Japan』より]

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