『ラスト・トリック』 (2010/アメリカ)

はなまるこ

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ラスト・トリック


●原題:LAST WILL
●監督:ブレント・ハフ
●出演:トム・ベレンジャー、テイタム・オニール、ジェームズ・ブローリン、ピーター・コヨーテ、パトリック・マルドゥーン、ショーン・ハフ、ウィリアム・ショックレイ 他
●美しい会計士ヘイデンは、医師のフランク・エメリーに見初められて結婚する。フランクはカンザスシティ有数の資産家一家でもあり、ヘイデンは何もかも手に入れたシンデレラだった。夢のような幸せな日々のある日、スラム街の再開発を再考するよう、ヘイデンの元にひとりの男が訪ねてきた。医師で多忙のフランクは、一家の事業を弟のジョセフとバージルに任せていて詳しい事を知らされていない。再開発の事を調べ始めたヘイデンは、弟たちの帳簿の不正を見つけ、夫に事業の中止を進言する。フランクはヘイデンの報告を信じて、弟たちに事業の中止を宣言する。しかしフランクは直後に莫大な遺産を残して謎の死を遂げてしまう。そして遺産は、妻のヘイデンに全て贈られるように遺言が残されていたのだったが・・・。




キャストがちょっと豪華で、「実際に起きた事件を題材にしたサスペンス」だなんて紹介文を目にしたので、「お!もしかしたらこれは『運命の逆転』みたいに実話ながらも観る者に判断を委ねたり巧みな構成で惑わせてくれるような作品か!?」と期待に胸膨らませて観てみたら、今年に入って一番の珍作に当たってしまったかも!

ちょっと1人で黙っていられないので、こうなったら書いてしまおう(笑)。

しかも"実際に起きた事件"とかありましたけど、ネットではそんな事件アメリカのどこにもヒットしないし!実際に起きた事件でもほとんど脚色したか、似たような事件の寄せ集め系なのかな。

原題は「THE WILL」ですが邦題の"ラスト・トリック"としては、まぁそんなもんだろう的に終わり、遺産相続サスペンス劇場としては王道かと。







まずは何と言ってもトム・ベレンジャーがこんなに弱々しくなっていて、私は本当にショック!相当ショック!

こんな役(と言ったら失礼ですが)彼じゃなくてもよかったのにー。

最近ではドラマだとゲスト出演や日本では未公開作品になってしまう映画など、なかなかお目にかかる機会がなかったので、私の好きなドラマ『クローザー』の続編的スピンオフ作品『Major Crimes~重大犯罪課』のシーズン2で、なんとレイダー警部のご主人役で登場するというから、そっちの方を楽しみにしておこう。

そうさ、そうするしかない。



そ、それから、テイタム・オニール。

こんなこと言ってはナンなのですが・・・オニール以外の女性登場人物のレベルをかなり落としているように思えたのは私だけでしょうか(あからさまに、引き立て役かい!と)

お顔に決して決してシワを寄せない彼女の一体何枚お持ちですか?という【豪華マダム風衣装】のお召し替えは、或る意味この映画の唯一の見どころかと!素晴らしい衣装の数々をお楽しみあれ~

サックスによるムーディな音楽のセンスが思いっ切り古いのにもビックリです。
とても2010年ものとは思えません。このセンスに背中もおしりもムズムズして仕方ありませんでした。

これは"あえて"の懐古スタイルなのだろうか・・・






唯一よかったなぁと思った点は、ジェームズ・ブローリンが出てくるとちょっとノワールぽくなって、急に物語が引き締まること。これは不思議。まるで違う映画のようになります。



それから忘れてはならないのが、ピーター・コヨーテの登場。
彼の「コレどこかの映画で観たことのあるぞ!」的なセルフパロディっぽい役柄には相変わらずの安定感があり、姑息なヤツであればあるほど安堵感も増しました。

変わらない、っていいこともあるのです。






テイタム・オニールといえば、やっぱり子役時代の可愛らしさが思い浮かびます。邦題『インターナショナル・ベルベット 緑園の天使』はたった一度だけTV放映時に観たことがあったのですが、とても美しい映像とドラマに魅せられたことを未だに忘れられません。子役時代が一番ステキだったなんて、観る側なんてほんと残酷ですよね。ごめんなさい!

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