『ドライヴ』 (2011/アメリカ) と、年末のご挨拶

はなまるこ

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ドライヴ [Blu-ray]


●原題:DRIVE
●監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
●出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス 他
●自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、卓越したドライビング・テクニックを買われ、映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンとエレベーターで遭遇し、恋に落ちる。次第に距離を縮めていく2人だtったが、彼女の夫スタンダードは服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。ほどなくスタンダードが出所してくるが、彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、強盗を強要されていた・・・・。




ピーンと張り詰めた空気感に包まれたオープニングの犯罪シーン。
他人を寄せ付けないゴズリングの横顔。そこに甘酸っぱさと切なさを含むシンセサイザーの音が甘~く響いてきて、これはまるで80年代の懐かしき恋愛映画のよう。

映画への愛情と、ただならぬセンスに包まれたこのオープニングに私は思わず見とれてしまいました。独特の映像美、世界観に拘りのある監督さんなのだろうなぁ。



で、主人公のライアン・ゴズリングなんですが、毎度の如く無口で控え目で繊細でミステリアスな雰囲気満々。もうどの映画のどのキャラクターだったか、わたくしサッパリ区別がつきません。言葉数少なに、穏やかに。たまにドキっとするような微笑みを見せるんですよ。これはずるいわー。

なので、このままずっとロマンス映画だったらいいのになぁなんて思いながら観ていました。あどけなささえ感じる可愛らしい横顔のマリガン。これもズルイわー。だって、夫がいるのに手を繋ぎにいくってどうですか!結局はこの人畜無害そうなお顔をしたマリガンさんが元凶で男どもがガンガン死んでいき、ゴズリングの"振り幅"にも凍りつきますので「可愛いオンナって罪深いわねー」というお話だと思いました。

で、ラストシーンなのですが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督にしてはこの部分だけ妙に説明的すぎて蛇足かなぁと感じました。温かな日の光の中、車の中で愛おしい時間に浸りながら生死不明でエンドにした方が余韻が残ったのになぁ。「ハリウッド映画だから解りやすく作りなさい」なんて言われたのかな。


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映画『ドライヴ』を観終わった後に、レフン監督のこの独特の映像美の謎が解けました。そして、イタリア映画界で活躍する盲目のサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチの少年時代を描いた『ミルコのひかり』を思い出しました。人と同じではないことが、時に強みになるということも。


その色彩の秘密についてレフン監督に聞くと、興味深い答えが返ってきた。レフン監督は色盲で、中間色が見えないという。唯一見えるのは対比色(コントラストカラー)なので、当然そうした色彩を求める。『ネオン・デーモン』では、暖色と非現実的な色を意識的に取り入れたそうだ。

「僕たちは似ているところがある」鬼才レフン監督と小島秀夫監督によるトークイベントが開催 【ローチケHMV】








いうわけで、2017年も残り1日となりました。

私はそれほど多くの映画を観ているわけでもなく、また定期的にシッカリ記事を更新して毎度毎度読んでいただけるような記事を書いているのでもなく、どちらかというと「映画について調べていたら偶然辿りついた!」というような、ネット上をふわりふわりと漂っているような形態のブログを目指しているのかもしれない、と最近思うようになりました。

【袖振り合うも多生の縁】と申しますが、本年も同じ映画のご縁で当ブログにお越しいただいた皆様、本当に本当にありがとうございました。

で、今年最後の記事ということなので、今日は、冬休み中の娘チビハナさんと北鎌倉から散歩してきた時の写真をオマケでupしてみたいと思います。


↓      ↓      ↓



建長寺にあった三角コーン。思わず手を合わせてしまいそうに。ありがたや、ありがたや・・・・・・・・





鶴岡八幡宮の柳原神池にて。
池の鯉を見ていたらピョンピョンやってきました。ここのリスは人懐っこい!





訪れる人々を見守るような高徳院の鎌倉大仏。
大仏様をバックに記念写真を撮る人たちが多い中で、靴を脱ぎ、地に頭をつけて静かに礼拝されている外国の方もいました。チビハナさんは「ママは手を合わせるだけでいいって言ったけど、お祈りの仕方は色々あるんだね」と言っていました。そう、違うのはお祈りの仕方だけ。本当にそうだなぁ。子どもの見る世界が、こんな風にずっと平和であってほしいなと思います。


来る2018年が、皆様にとってより良い1年となりますように。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

May you have an amazing year!

2017年12月31日

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Comments 4

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SxS  
年末のご挨拶

メッセージ有難う御座います^^本当に嬉しいです。
久しぶり・・1年ぶりですがお元気でしょうか?
こちらの記事は後半部分(映画と関係ない部分w笑)が心温まり楽しかったですw

私のサイトは完全に幽霊サイト化しておりますが、今となっては唯一マクさんと出会えた事だけが良かったとなぁと心から思います。引続き海外におります、、がいまはヨーロッパ在住です^^映画はもちろん好きなのですが、、最近は飛行機に乗った時に観ることが多くなりました。笑

2017年も残りわずかとなりました。
2018年はマクさんにとって本当に素敵な1年であることを心から願っております。

2017/12/31 (Sun) 13:31 | EDIT | REPLY |   
宵乃  
こんにちは

色盲ゆえにコントラストの美しい作品を撮れるというのが納得でした。
その監督さんの作品は、ミス・マープル第三シーズンの「復讐の女神」しか見たことがないみたいですが…もう覚えてないですけど。

>「映画について調べていたら偶然辿りついた!」というような、ネット上をふらふらと漂っているような形態のブログを目指しているのかもしれない

ホント、こういうお話を聞けるのははなまるこさんのブログならではだなぁと思います。映画を見た後、もっと知りたいと調べるような人とたくさんお知り合いになれそうですね。

>「ママは手を合わせるだけでいいって言ったけど、お祈りの仕方は色々あるんだね」

チビハナさんの素直な視点にハッとさせられました。こういう素直な気持ちが平和の秘訣なんですね~。

では、風邪に気を付けて良い新年をお過ごしください。

2017/12/31 (Sun) 14:29 | EDIT | REPLY |   
はなまるこ  
Re: こんにちは

宵乃さん、コメントをありがとうございました♪
しかも、マープル!おぉぉとてもビックリしました。ジェラルディン・マクイーワン版ですよね!私観ましたよ~、ちょっと怪しいツアーの話ですよね。レフン監督がディレクターだったのですね~。・・・・でも特に突飛な印象はなかったような・・・シリーズ物の中だと特色を出し難いのでしょうかねぇ。いやー、でも貴重なお話をありがとうございました!ちょっと興奮してしまいました(笑)。

>チビハナさんの素直な視点にハッとさせられました。こういう素直な気持ちが平和の秘訣なんですね~。

本当に最近"こどもの物の見方"というのにふと考えさせられることが多く、逆に自分が良い方向へと育てられている感じがします^^; 今年も色々なことを宵乃さんとお話できてとても楽しかったです♪また来年もどうぞよろしくお願いいたします。2018年も良い映画に沢山出会えますように!

2017/12/31 (Sun) 23:03 | EDIT | REPLY |   
はなまるこ  
Re: 年末のご挨拶

わーい!SxSさん、本当に嬉しいです!!
もうかれこれ10年近くになりますでしょうか。一年に一度、年末の恒例の行事となっております、お互いの生存確認(笑)。お元気そうで本当になによりです。

海外生活がとても長いようで「きっと映画も先取りで楽しいだろうな~」なんて思っていましたが、まだまだお忙しそうですね。飛行機の中で映画を観てリフレッシュして、元気で頑張ってくださいね。それから、ブログもまだ大切に残しておいてくださいね。英語フレーズとか貴重ですよ~。またそのうち、SxSさんが書く時が来るかもしれませんし!私も時々覗いて足跡残しておきますから♪

2018年もきっときっとSxSさんにとって良い1年となりますように!それから来年も必ず生存確認をしましょう!(笑)どうぞ良いお年をお迎えくださいね。コメント、本当にありがとうございました。

2017/12/31 (Sun) 23:06 | EDIT | REPLY |   

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