『ぼくはクラレンス!』 (2014~/アメリカ)

はなまるこ

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Cartoon Network: Clarence - Mystery Pinata [DVD] [Import]


●原題:Clarence
●声の出演: クラレンス<Skyler Page / Spencer Rothbell / 日本語版 - 佐藤せつじ>、ジェフ<Sean Giambrone / 日本語版 - 丸山有香>、スーモ<トム・ケニー / 日本語版 - 佐藤せつじ>、ベイカー先生<Katie Crown / 日本語版 - 渡辺広子> 他
●アリゾナ州の町アバーデールを舞台に、ユニークでポジティブで、ちょっと変わった少年クラレンスとその仲間たちの日常を描くコメディシリーズ。アメリカでは2014年2月17日よりカートゥーンネットワークで放送されている。




2018年最初の記事は、映画ではないので【番外編】ということになりますが、テレビアニメで今一番を元気をもらっている「ぼくはクラレンス!」からスタート。現在「カートゥーン ネットワーク」にて放送中です。

・・・・因みに私はその昔、漫画雑誌「りぼん」に掲載されていた"少女漫画界に咲くドクダミの花"『お父さんは心配症』がバイブルの小学生でした。実家には全巻揃えてあります。池野恋先生の『ときめきトゥナイト』よりも、岡田あーみん派だった私です。ってこんな自己紹介、年始からいりませんね。







"I don't care what you say,  gunna do what I want all day!  I'm the king of the world!"
"何言われても気にしない! 一日中好きにするもんね だって世界はぼくのもの!"

初めて↑こんな画を目にした時はですね、「お子様向けのギャグアニメか~」と完全にスルーしようとしていたのですが、たまたま子どもと一緒に1エピソード観てからはもう大ファンに。

"きちんとした大人"から見たら、まったく理想的ではないし不衛生でとんでもない事ばかりを企む子どもたちですが、不意打ち的に心打たれるシーンに出くわして、思わず胸がジーンとなってしまうこともしばしば。



落ちたものはヘーキで食べるし、お店の中でカート乗り回しちゃうし、台所は汚しまくるわ、夜は勝手に出て行っちゃうわで、「それ絶対やっちゃダメ!」と言われるような不潔・危険・無謀なことはだいたいほとんどやらかしている・・・・。でも、見た目はギャグでも、意外とシリアスでシュールで、でも、どこかほっこりなエピソードが満載なんですよ。





【パーシーの魔法の国】 #66:The Tails of Mardrynia
動物たちが仲良く暮らすという本の世界に憧れている【パーシー】はクラスメイトにバカにされてしまうんだけど、クラレンスは「ぼくもそんな世界があったらいいなと思うよ!」と彼の世界観を応援。お泊り会をして、一緒に楽しもうとするんですよね。そんなクラレンスの包容力にホロリ。




【ジェフの秘密】#75:Jeff's Secret
親友の【ジェフ】の身体的な秘密を知ってしまったクラレンス。「絶対に誰にも言わないで!!」と言うジェフに対し、クラレンスは「隠さなくても大丈夫なのに・・・」という思いと「ジェフと約束をしたから誰にも言わない」の間で板挟みに。そこでクラレンスは"ある決断"をするのだけれど、これはねぇ、めちゃくちゃ可笑しくて、でも鼻の奥がツーンとなって泣きそうに・・・・


クラレンスってね、とっても友達思いなんです。いや、本人としてはただ単に一緒に楽しんでいるなんだろうけれど。でも、失敗したり落ち込んだりしている友達にかける言葉が、限りない優しさに溢れているんです。

「君はいつも一番だよ」
「気にしないで、君のせいじゃないんだから」
「すごい、最高だったよ!」
「大丈夫、心配しないでいいんだよ」



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そして、このアニメに心を鷲掴みにされてしまうもう一つの要因、それは恐らく決して「理想的」とは形容されないような家族の形や彼らが織りなすライフスタイル、バックグラウンドが随所に垣間見られること。しかも、結構な攻めの姿勢を貫いていること。これまたカッコイイ!



クラレンスは、シングルマザーで美容師のお母さん&ボーイフレンドのチャドと一緒に暮らしています。チャドは無職なんだけれど、クラレンスとは男友だちのように、あるいは本当のお父さんのように、とっても良い関係を築いているんですね。家族がお互いを大切に思い合っていることがちゃーんと伝わってきてホノボノ。



それから、クラレンスの親友の一人【ジェフ】。
ジェフにはお母さんが二人。つまり、レズビアンカップルなので母親が二人、父親はいないという家族構成なのですが、でも、そのへん全くアッサリ。だって考えてみたら、ジェフにとってはそれが"普通"の暮らしであり、特別なことというワケではないからなんでしょうね。



もう一人の親友【スーモ】は、大家族の中で沢山の兄弟たちと一緒に暮らしています。
学校のランチにジェフはサンドイッチを持ってきていても、スーモはオニオン1個をかじっているだけという、決して裕福とは言えない暮らしのようなんだけれど、でもそれが"普通"であり、そしてスーモの逞しさでもあったり。


【夢のボート】#15:Dream Boat
スーモがメインのエピソードです。
兄弟が多すぎて父親にあまり構ってもらえないスーモが、ボートが欲しいと話していた父親の気を引きたくて自分でボートを手作りすることに。でもうまく作れなくて・・・・というお話なんだけれど、いつもは皮肉屋のスーモが語る"本音"の部分にお母さん本気で泣きそうになってしまった。。。



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そして、これは"大人目線"からの感想なのですが。
「いやそこ、普通は注意するところでしょ」というシーンも確かに多々あるのですが、敢えてそこは("放任"というわけではなく)子どもを信じて見守っているという意味で「こうあるべき!」と押し付けてくる大人が出しゃばらない。そんな点も、このアニメの特徴の一つかもしれません。



【自由へのサボテン】#55:Freedom Cactus
テストや宿題が落書きばかりのクラレンス。でも担任のベイカー先生は「上手に描けているから、きっと何か得意分野に活かせるはず!」と言って、学校新聞の漫画欄をクラレンスに担当させるんですね。先生、怒らないんだ・・・・


この『ぼくはクラレンス!』が放つ、あまりに自由で、ユニークで、どんな価値観にも縛られないオープンな世界観にハートを丸ごと奪われてしまうのは「自分と、自分の周りの人を大切にすること。人には違いや多様性があり、その価値観をお互いに認め、尊重し合うこと」

そんなメッセージに好感が持て、そしてそれを軽々とやってのけているクラレンスの姿に心から共感できるからかもしれません。







【落書き犯を探せ】 #52:The Interrogation
学校で起こったある事件を解決するために、色々な生徒に証言をとっていくエピソード。
時間経過とともに「ジョンジョン!」と鳴る音は完全に米国ドラマ『Law & Order』のそれでパロディ全開です。

クリエイターたちがたまーに仕掛けてくるこういう遊び心も堪りませんよ!

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Comments 4

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宵乃  
こんにちは!

「お父さんは心配症」と「こいつら100%伝説」「ルナティック雑技団」は全巻持ってます!
「ときめきトゥナイト」も好きでしたけど、一回読んだきりでしたね~。あーみん先生の作品は何度見ても楽しいし、本編だけでなくおまけ収録?のエッセイ漫画も面白かったです。人混みが苦手なところとか共感できたし。

『ぼくはクラレンス!』も独特な作品みたいですね。うちじゃ見られないけど、いつかBSとかでオンエアした時は挑戦してみたいです。衛生面で「うわっ」となりそうですが(笑)

2018/01/11 (Thu) 13:42 | EDIT | REPLY |   
はなまるこ  
Re: こんにちは!

わぁぁぁ♪宵乃さんが【あーみん】ご存じと知って今年一番嬉しいニュースです。って、まだ始まったばかりですけど(笑)。でも今、めちゃくちゃウレシイです!!

「お父さんは心配症」付録の漫画も面白かったですよねー!
なんだっけ・・・確かあーみんが小さい頃、クリスチャンのお母さんが「大事なのは愛です」とか言いつつ月末になると「世の中銭やな」と言ってた話とか(笑)。わかりますか!?

あとすごく覚えているのが、別冊だったのかな、片桐キャプテンのお誕生会か何かを高層タワーでやって、そこが火事になって『タワーリング・インフェルノ』ばりに、寝棺さんとかみんなでカゴに乗って隣のビルに移るんですよね!で、最後は北野君とパパが貯水タンクの水をバァァァー!ってやって・・・・あぁ思い出したら止まらない(笑)!ゴワゴワの髪の毛の中からドロ~ンとしたネコが出てくる話とか。パンツをお尻に挟んで「おすもうさん」とか(笑)。

「こいつら100%伝説」も覚えてますよ~。確か私も持っていた気がする・・・。「タァーミネェーターァァ!」とか言うロボットとか、背中をバンバン叩くねぇやとか!まんまるが「○○ですぅぅ」って可愛いんですよね。あぁ「ルナティック」は残念ながら見ていないんですよー。もう読んでいなかったのかなぁ。

これはちょっといつか、あーみん特集やりたいなぁ!映画も少し絡んでいるし(笑)。いやでもホント、私の血肉となり人格形成において一番重要な位置を占めたのがパピィでしたもん。また読み直したくなりましたが、これ人前では絶対読めないですよね。笑い転げてしまいそう・・・・

スイマセン、夜にかなりテンションが上がってしまいました。またお話しましょう!!ぜひ!ステキなコメントをありがとうございました。「ぼくはクラレンス!」すっかり忘れてしまった(笑)

2018/01/11 (Thu) 22:37 | EDIT | REPLY |   
宵乃  
ああ、懐かしや

>月末になると「世の中銭やな」と言ってた話とか(笑)~まんまるが「○○ですぅぅ」って可愛いんですよね

ありましたよねっ!
手元にあっても読んだのはずいぶん前なのに、はなまるこさんの書かれたシーンがありありと浮かんできます。さすがあーみん先生の作品は濃い!(笑)
「こいつら100%伝説」は「EじゃんGジャン最高ジャン」とか「オレの気持ちはスキだらけじゃ」とか極丸のセリフが印象に残ってますね。
「ルナティック雑技団」も最高なのでいつかぜひ!

私もこの作品の影響を色濃く受けているので、まさかはなまるこさんとあーみん作品について話せるとは思ってもみませんでした。嬉しくてまたまたお邪魔しちゃいました!

2018/01/12 (Fri) 14:21 | EDIT | REPLY |   
はなまるこ  
Re: ああ、懐かしや

宵乃さん!私は昨夜、PCの画面に向かって一人で堪え切れずに笑ってました。で、今日、再び宵乃さんからのコメントを見てまた吹きそうになりました。電車の中とかでなく一人でヨカッタ・・・・。

一度あーみんの世界に入ってしまうとダメですね、昨日から私はただの変な人です。今もニヤニヤです。「オレの気持ちはスキだらけじゃ」!!(笑)まんまるが「わーん、先生がこわいですぅぅ」ってパニクってる顔とかが浮かんできますよー

>手元にあっても読んだのはずいぶん前なのに、はなまるこさんの書かれたシーンがありありと浮かんできます。さすがあーみん先生の作品は濃い!(笑)
これってなんでしょうね、私もだいぶ前ですよ。なのに"名シーン"がじゃんじゃん浮かびますよね。パピーが電車の中にガシャーン!って血だらけになって飛び込んで「見るな、俺は見せもんじゃねー!」とか騒いだ後に貧血でスーって倒れて車内がシーンとなるシーンとか(笑)ほーんと好きでした。小中学生の頃から、私も宵乃さんもあーみんのセンスが沁みついているんでしょうね!「ルナティック」絶対読まなくちゃ!

「EじゃんGジャン最高ジャン」(笑)←極丸のシレっとした顔が浮かんでまた笑いそうです。宵乃さん、本当に素晴らしいひと時をありがとうございました(笑)!

2018/01/12 (Fri) 21:40 | EDIT | REPLY |   

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